会派『まちだ新世紀』 行政視察2007年7月5日「鈴鹿市庁舎」
1.鈴鹿市庁舎の概要
1)鈴鹿市および市庁舎の概要
鈴鹿市は、三重県にあり、東は伊勢湾に面し、良港に恵まれている。
そのひとつ、白子港から天明2(1782)年、江戸に向かって出港した、大黒屋光太夫は、暴風雨に巻き込まれ、アリューシャン列島にまで流されてしまう。
飢餓と酷寒に苦しめられながらも、シベリアのイルクーツク、そして、サンクトペテルブルグに到着。エカテリーナ二世に拝謁後、帰国を許され、寛政4(1792)年に、根室に帰国した。
その詳細については、井上靖『おろしや国酔夢譚』、吉村昭『大黒屋光太夫』に譲りたいが、海に面した、開明な土地柄が推察される。
鈴鹿市は、昭和17年に2町12か村が合併し、人口約5万2千人から出発した。
現在は、20万人以上の人口を擁する中規模都市である。
我々は、伊勢鉄道鈴鹿駅から徒歩で市庁舎に向かったのであるが、下車後すぐに市庁舎をそれと視認することができた。
なぜならば、地上15階建てで高さが73mあり、周囲にそれと比肩しうる高層建築物が一切ないために、その威容は、目を瞠るばかりであったからである。
まさに市庁舎は、他を圧倒して屹立していたのである。