町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

2006年度後期 まちだ市民大学HATS 『まちだ市民環境講座』−生活と安全−修了生レポート議員活動

2007.01.06(土)

タイトル:地球温暖化を緩和させるための一方策
氏名 三遊亭らん丈
地球温暖化について
1)町田市民アンケート調査結果をもとに
 本講座では第10回目に、「町田市環境白書」をもとにして、町田市環境・産業部環境保全課の職員さんによる講義がありました。
そこでは主に、『2006年度環境に関する市民アンケートによる調査結果』に沿った説明がなされましたが、それによると、町田市民の気になる環境問題を2000年6月から、6回にわたって調査した結果では、2000年6月の第1回から、2005年6月まで5回連続して1位は、“航空機の騒音”となっていました。
それが、直近の2006年6月の調査によって初めて、“航空機の騒音”が2位にランクダウンし、1位に“地球温暖化”がランクアップしたのです。

 この“航空機の騒音”とは、町田市南部においては、米海軍機が厚木基地への着陸の際、町田市上空を低空飛行する際の騒音と、町田市北部においては、横田基地に飛行機が着陸する際の騒音と想定されます。
 しかし、そのどちらの航空機騒音においても、現在でも根本的な解決はされていないことから、市民の関心が“航空機の騒音”からわずかに、“地球温暖化”へとシフトしたのではないかと考えられます。
この1位と2位の差は、ポイント比において16.78%と16.36%ですから、ごく僅差ではありますが、順位は事実として逆転したのです。

 また“地球温暖化”は、前回まで5回の調査中じつに4回まで2位であり、それ以外でも4位と、町田市民にとっては、“航空機の騒音”と並んで、常に気になる環境問題であり続けていたのです。

2)「2006年度環境に関する市民アンケート調査」
 上記アンケート問12に、あなたは、50年後の町田市がどのような状態になっていると思いますか。あなたのイメージに近いものを3つ選んで、回答欄にその番号を書いてください。という設問がありますが、その回答数1位は、“太陽光や風力を始め、市内にあるエネルギーが無駄なく循環利用されている”であり、構成比においては、59.7%を占め、2位の構成比42.8%に較べて、町田市民がいかに強い関心を自然エネルギーに対して抱いているのか、その証左となっています。
 ちなみに、2位には“最先端の技術の導入により、資源や水・エネルギーが循環する都市構造となっている”が挙げられています。

3)地球環境に関する新聞記事
 地球環境の悪化を伝える新聞記事を探すのは、じつにたやすい。なぜならば、毎日のように紙面を賑わせるからです。

 たとえば、2007年1月4日の朝日新聞朝刊には、北極に近い北太平洋などの海水中の塩分が、20世紀後半の50年足らずの間に約0.2%減っていることが、米海洋大気局(NOAA)の研究でわかったという記事が載っていました。
 では、どうして塩分濃度が低下したのか。その理由として、地球温暖化が考えられているそうです。
 極に近い地域の降雨量が増えたり、グリーンランドなど陸上の氷が解けたりしたためと考えられています。
 その結果、海水の大循環が弱まる可能性が高くなり、それが引いては地球の気候に影響を与えるのだということです。

 また翌5日の朝日新聞夕刊によれば、2007年から09年の3年間で、「社会のための地球科学」をアピールする、「国際惑星地球年(IYPE)」が始まり、そこで、災害、環境汚染、地球温暖化など世界が抱える課題を研究するという記事も、ありました。

 また同日の新聞記事では、冷蔵庫を購入する際に、電気料金の目安を見比べて、同じ大きさの冷蔵庫でも年間5千円以上の差がつくことを知り、購買行動を変化させた主婦の例も掲載されていました。

4)町田市内の実践
 風力発電において、日本はその先進国として、たとえば千葉県の銚子では、数多くの風車を目にすることができます。
 ところが、近年その風力発電の先進国という地位を、ドイツに奪われようとしているのが、日本なのです。
 そんな動きに歯止めをかけるために、市内にキャンパスを持つ桜美林大学では、風力発電装置を設置しました。

5)新たなる動き
 近年日本においても、NPOやNGOが市民権を得た感がありますが、環境NGO「シー・ティー・エフ(CTF)」(東京)は、素晴らしい事業を始めました。
 それは、「カーボンオフセット(炭素相殺)」あるいは「カーボンニュートラル(炭素中立)」と呼ばれるもので、「カーボンニュートラル」は、米国の主要な辞書が選ぶ2006年の「今年の言葉」大賞にも選ばれております。

 これは、自分が出した分の二酸化炭素を自分で減らす動きで、先述のCTFも、Carbon To Forests(炭素を森に)の頭文字を取ったものです。
具体的には、植林や自然エネルギーによる発電などに協力することで環境を元に戻すことです。
 CTFにそれを依頼すると、中国・内モンゴルなどで実績がある別のNGOに植林を依頼します。たとえば、約4千円でモンゴリマツ約300本を植えてもらって、そうすることによって依頼主が欧州旅行に行った際に、一人当たりでは飛行機のジェット燃料によるCO2排出量は約2トンに当たりますが、それを約20年かけて吸収してくれることになります。

 歌手の一青窈さんは、夏のコンサートやベストアルバム作製にかかったエネルギー分のCO2をアフリカ・ウガンダでの植林で相殺しましたし、坂本龍一さんは、グリーン電力証書を活用して相殺しています。

 昨年末から東京の丸の内エリアの一角を彩っているイルミネーションの電力約8万キロワット時も、この証書で相殺されています。

 それはこんな仕組みです。
 風力や太陽光など自然エネルギーによる発電コストは、電力会社への売値より高くついてしまう。このため、訪れた人たちに300円で20キロワット時分の証書を買ってもらい、差額を埋め合わせるのだといいます。
 4千人が証書を買えば、イルミネーションの電力はすべて自然エネルギーで賄われたものと見なされ、CO2は出ていないことになります。
 このグリーン証書による、2005年度の電力量は5400万キロワット時。2001年度の10倍以上ですが、日本の発電量の0.01%にも満たないのです。

 現状ではグリーン証書による発電量が、いくら少なかろうと、仕組みをつくればそれを利用する方は、ある臨界点を超えると爆発的に増えるものと考えられ、こんなことを市民に広く告知することも大事なことでしょう。
 なぜならば、町田市民はさきのアンケート調査結果にもあるとおり、地球温暖化にはじつに関心が高いからなのです。