2025年第3回町田市議会 定例会[一般質問]
令和7年第3回定例会 9月1日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

「2025年 第3回定例会」 一般質問 三遊亭らん丈
自由民主党会派の、三遊亭らん丈でございます。どうぞ、宜しくお願いいたします。
今回も町田市の中心市街地を、項目番号1、にて一般質問をさせていただきます。
最近はあまりこういう言い方をしませんが、われわれ森野の人間は子供の頃、小田急線を渡って原町田に行くことを「町に行く」といっていたものです。今でいう、原町田の中心市街地のことをわれわれは、「町」と呼んでいたのです。
その町について、評論家の川本三郎さんは、「町について語るのは楽しい。町は人間によってつくられたひとつの作品だからだ。文学作品を語るように、あるいは好きな絵や音楽を論じるように町を語る。少し堅苦しくいえば「町を読む」。町はまた完結した作品であると同時に、いまもなお人間がそこで暮している。「生きられた作品である」そこには歴史、文化、経済、地理、政治……さまざまな要素が入り込んでいる。だから町については、いかようにも語れるし、誰にでも語れる。その点で実に自由な対象だ」と指摘しています。
正しく町は、歴史、文化、経済、地理、政治さまざまな要素が入り込んでいます。
そこで、以下3項目にわたって質問をさせていただきます。
項目番号1、「中心市街地のまちづくりについて-令和7年第2回定例会につづいて」
項目番号2、「「ゼロカーボンシティまちだ」について」
項目番号3、「高齢者見守り事業の拡充について」の3項目であります。
まず、「中心市街地のまちづくりについて-令和7年第2回定例会につづいて」でありますが、中心市街地関連の質問は、今回で35回目になります。その度ごとに、町田駅周辺の再開発の動きについて、その進捗を体感をもって確認させてまいりました。
先週の8月27日の夜に、ここ町田市役所で第3回となる森野住宅周辺地区まちづくり協議会が開催され、わたしも地権者の一人として出席いたしました。
この協議会はそれまでは専ら日曜日の午前中に開催していたのですが、今回はじめて平日の夜に開催されました。それにも関わらず、オンラインも含めて多くの方々が参加し、活発な質疑応答がおこなわれました。
この第3回まちづくり協議会において、森野住宅周辺地区の土地利用計画について、市からは権利変換や再開発事業の仕組みについて等の説明がおこなわれました。
毎度申し上げるとおりこの地区は、全体で5.5ヘクタールという大規模な土地をどのように活かしたら、新たな賑わいと恵まれた住環境が共存するエリアになるのか、それを実現させるためにはどうすればよいのか、大変気になるところです。
また、この協議会において、かねてからこの地区内に整備を目指している「音楽・演劇ホール」の検討状況についても、市からの説明があり、今年度中を目途に施設のコンセプト等をとりまとめるとのことでありました。
音楽・演劇ホールについては、多くの方々を中心市街地全体に呼び込むためのエンターテインメント施設であると理解していますが、こういった施設は行政の力だけでは今日では実現は難しく、民間事業者の力を最大限引き出しながら実現を目指すべきだと考えています。
町田駅周辺では、かねてから設置にむけて話のある文化芸術ホール、市役所隣には市民ホールがありますが、森野住宅周辺地区の「音楽・演劇ホール」とこれらの関係性についても以前から気になっていたところです。
そこで、伺います。
(1)森野住宅周辺地区の土地利用計画と地権者への説明について
あらためてどのような内容について協議をおこなっているのかお聞かせください。
(2)音楽・演劇ホールの整備目的、方針、手法について
現在検討しているホール整備の目的や基本方針について、市の考えをお聞かせください。
また、ホールのような大規模な施設を整備するために、どのような手法を考えているのか、さらには民間の活力をどのように活かしていくのかお聞かせください。
(3)音楽・演劇ホールと文化芸術ホールや市民ホールとの関係について
音楽・演劇ホールを整備した場合、かねてから話のある文化芸術ホールや、現在の市民ホールとの関係性をどのように考えているのか、市のお考えをお聞かせください。
次に、項目番号2の「環境先進都市「ゼロカーボンシティまちだ」について」について、伺います。
近年夏が暑くなっている、これは、実感です。昭和はもちろん、平成の夏の暑さとは、比べようもないぐらい暑くなっていると思います。
最高気温が35度以上の猛暑日は、たとえば、東京でみると1980年代はゼロの年が中心で、最多でも年3日でした。それが、2010年代は半分が年10日以上で最多でも年13日、2020年代に入ると年20日以上を記録しています。
さらに、最高気温自体も上がっています。今年は8月5日に、昨年までの国内記録を一気に0.7度も更新する41.8度が、群馬県の伊勢崎市で観測されました。
つまり夏は長く、暑くなっているのです。特に今年の夏は、また一つ暑さのレベルが上がった印象があり、今後はこれがスタンダードになるかもしれません。
また、2023年に開催された気候変動枠組条約第28回締約国会議いわゆるCOP28ですが、そこでは世界平均気温の上昇を産業革命以前から1.5度以内に抑えるため、2025年度今年度までに温室効果ガス排出量をピークアウトさせ、2030年までに2019年度比で43%、2035年までに60%削減する必要性が認識されました。
わが国においても、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指しています。
ここ町田市では、2022年1月に温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする環境先進都市「ゼロカーボンシティまちだ」に向けて取り組むことを宣言しました。
これ以上の地球の温暖化を食い止めるためには、町田市も一自治体としての役割を確実に果していかなければならないと考えております。
そこで、伺います。
(1)「町田市ゼロカーボンシティ宣言」後の現状は。
(2)課題は。
以上2点にわたって、質問をいたします。
最後に、項目番号3の「高齢者見守り事業の拡充について」です。
去る8月29日に警察庁は、今年の上半期(1月~6月)に自宅で亡くなられた一人暮らしの方が、全国で49,013人に上ったと発表しました。これは、前年同期の暫定値から3,686人増えたということです。
また、死亡推定日から警察が把握するまでに8日以上かかった「孤立死」とされるケースは、前年同期比1,233人増の11,669人でした。
先程の49,013人を年代別にみると、10代以下は23人、20代は369人、30代は529人、40代は1,206人、50代は4,002人、60代は7,304人、70代は12,874人、80代以上は14,515人で、年代が上がるにつれて増えているのがわかります。
死亡推定日から警察が把握するまでの日数は、1日以内が15,351人で4割近くをを占めました。2日~1週間以内では13,893人。実態把握を進める内閣府の作業部会は、「8日以上」を「孤立死」の目安としています。
孤立死対策を検討する内閣府のプロジェクトチームは7月に報告書を取りまとめ、そこでは居場所やつながり作りのため、地域活動と人とのマッチングを支援することなどが必要だと指摘しています。
すでに町田市としても、高齢者の見守り事業は様々な施策を通じておこなっているところですが、それにつきまして、伺いたいと思います。
(1)現状はどうなっているのか。
(2)今後の展開を問う。
以上、壇上よりの質問とさせていただきます。
