町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

2024年第2回町田市議会 定例会[一般質問]一般質問

2024.06.08(土)

令和6年第2回定例会 6月7日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 自由民主党会派の、三遊亭らん丈でございます。

 それでは、通告に基づきまして、一般質問をさせて頂きます。

 神奈川本大賞という文学賞があるのを御存じでしょうか。その第4回の同賞を受賞されたのが、蜂須賀敬明(たかあき)さんの小説『横浜大戦争』というものでした。

 この小説をご紹介するのは、かなり難儀なんですが、敢えて申し上げますと、横浜をめぐってそれぞれの土地神たちがバトルを繰り広げるというものでありまして、『横浜大戦争』では保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹、それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑のそれぞれの土地神がくんずほぐれつの戦いを繰りひろげるというもので、正しく『横浜大戦争』というタイトルどおりの小説です。

 そのシリーズ第2弾は『横浜大戦争 明治編』というもので、タイトルのとおり横浜の土地神達が今度は、明治時代にタイムスリップするというものです。

 その第3弾が、その名も『横浜大戦争 川崎・町田編』というものです。川崎市の土地神・麻生の神の舞台に誘われた青葉の神は土地神失格の烙印を押され、神器を奪われかける。

 辛くも逃げ出した先で追撃を仕掛けてきたのは、なんと東京都の土地神・町田の大神だった。

 横浜の土地神に次々と襲いかかる川崎の土地神と町田の大神たちには、果たしてどんな狙いが隠されているのか。

 こんな具合で、この小説は、横浜、川崎、町田の土地神のバトルロイヤルで、横浜の神々たちに町田の大神が参戦し、「町田県」誕生のために反乱を起こすという設定なんです。この作品で、町田を次のように表現しています。「町田は横浜に食い込んでいる関係上、東京なのに都心の文化圏から離れていることと、神奈川の文化圏なのに神奈川ではないというアイデンティティの分裂に苦しむようになっていった。」

 「東京と神奈川の狭間で揺れ動く町田は、どちらかに属するのはもうやめて、町田県として」独立を目指すというのです。

 私はアイデンティティの分裂に苦しんではおりませんが、町田に住む議員として、今回は、次の3項目にわたって通告に基づきまして質問をいたします。

項目番号1、「中心市街地のまちづくりについて-令和5年第4回定例会につづいて」

項目番号2、「図書館の取組について」

項目番号3、「今年の7月3日から発行される新紙幣への対応について」で、あります。

 まず、「中心市街地のまちづくりについて-令和5年第4回定例会につづいて」ですが、去る4月5日に町田商工会議所会議室において「町田駅周辺開発推進計画」の説明会があったので、それに参加させていただきました。

 そこでは、我がこととして活発に、町田駅周辺の開発について熱い思いを縷々発言される方が複数いらっしゃって、強く印象に残っております。

 また、市長は事あるごとに、今年を、今後の町田駅周辺のまちづくりを見据えて再開発元年にするという力強いご発言もございました。

 町田駅周辺が人々を惹きつける拠点であり続けるためには、まずは訪れていただき、町田を知ってもらう、そのために、再開発に当たっては中心市街地全体の集客装置として「エンターテインメントによる新たな賑わいの核となる機能」の導入を目指していくとのことでした。

 そして、森野住宅周辺地区については「町田駅周辺開発を牽引するリーディングエリアである」とのことです。

 町田駅周辺の中心市街地の現状は、率直に言って活気があるとは思います。ただ、この魅力ある中心市街地も、地域間競争のまっただ中にあって、いつまでもこのポテンシャルを維持し、これからもますます発展する町田にしていくことができるのか、それは一にかかって、これから町田市が取り組む再開発にかかっているといっても過言ではありません。

 こういった、将来のまちの姿を、広く、具体的に示すために、2022年度から検討を進めてきた「町田駅周辺開発推進計画」が、去る6月5日に策定・公表されました。

 そこでは、「個性ある店舗や魅力あふれる商店街など、今ある町田らしい資源を活かしつつ、官民が連携しながら、さらに多様な魅力を持つまちへと転換していくことを、駅周辺開発におけるまちづくり関係者の共通指針として「町田駅周辺開発推進計画」」と位置づけており、この計画が実を結ばれんことを願って、それを今後どのように進めていくのか、お聞かせください。

(1)「町田駅周辺開発推進計画」において、町田市が目指しているまちの将来像を確認したいので、町田駅周辺の再開発について
(2)リーディングエリアである森野住宅周辺地区の現状認識と計画の内容について確認したいので、森野住宅周辺地区のまちづくりについて

(3)まちづくりを進めるための今後の取り組みについて確認したいので、今後の取り組みについて

 次に、項目番号2の「図書館の取組」についてであります。

 先日例によって、町田市立中央図書館に伺った際に、「本があるよころび、図書館があるしあわせ」という貼り紙がありました。

本や図書館であなたが感じるよろこびやしあわせはなんですか?ということで、それぞれの思いをメッセージカードに書いてそれを教えてください、というものでしたが、正しく、図書館があるのはしあわせだと再認識したところです。

 その図書館につきまして、町田市立図書館はその実行計画である「町田市生涯学習推進計画2019-2023」や「効率的・効果的な図書館サービスのアクションプラン」に基づき、電子書籍サービスの導入や指定管理者制度の導入など、各種事業を実施してきましたが、ともに2023年度をもって計画期間が終了しています。

 これらは、今年度からはじまる「町田市教育プラン24-28」に統合されたものと聞いていますが、図書館として今後重点的に取り組むことを伺いたいと思います。

 また、図書館では2014年度に当時最先端であった、ICタグを活用したセルフ貸出機などを導入して、今でいうところのDXつまり、デジタルトランスフォーメーションを実施しましたが、あれから10年経ち、図書館システムの更改の時期を迎えると聞いております。システムが更改されると、今まで以上にデジタル化が進捗すると思われますので、そこで伺います。

(1)教育プランについて、図書館における取組内容を問う。

(2)システム更改について、その概要を問う。

 最後は、項目番号3の「今年の7月3日から発行される新紙幣への対応について」です。

 財務省は、2019年平成31年4月9日に、令和6年7月3日に新紙幣を発行する旨を発表いたしました。

 それから5年経ち、いよいよ来月から新紙幣として、10000円札は“日本近代社会の創造者”と言われる渋沢栄一。5000円札は、女性の地位向上と女子教育に尽力した教育家、津田梅子。1000円札は、破傷風を予防・治療する方法を開発した細菌学者で、「近代日本医学の父」と呼ばれている北里柴三郎のお三方の肖像画がデザインされています。

 偽造防止のため、定期的に紙幣を新たなものにしなくてはならないそうですが、そこで困るのが、新紙幣に対応するように自動販売機や券売機を更新しなければならないことです。

 あらたにこれらの機械を購入すると100万円以上のコストがかかるそうですし、券売機等機械を更新するにしても、50万円ほどのコストがかかるそうです。

それでなくても、いまやインフレの時代ですから、原材料費が値上がりしているなか、そのコストを値段に反映させるのは、極めて困難です。

 そこで、東京都葛飾区では、新紙幣に対応した自動販売機の買い替え・改修をおこなった区内の中小店舗を対象に、新紙幣対応自動販売機1台につき30万円を上限として費用の半分を負担する支援をおこないます。

 また、愛知県大口町(おおぐちちょう)では、新紙幣に対応するため券売機の改修・更新をおこなった町内の中小企業者に補助金を交付するそうです。補助率は対象経費の2分の1で上限は50万円。

 あるいは、新紙幣の切り替えを機に、キャッシュレス決済の導入に舵を切る経営者もいらっしゃるという報道もありました。

 さらに、国がおこなっている補助金などの活用も考えられるところですが、町田のように、商業を生業にしている方が多くいらっしゃる市では、新紙幣に対応するための出費に苦しんでいる方々になんらかの支援をしなければならないと考えます。

 そこで伺います。(1)7月3日にあらたに発行される紙幣への対応を問う。

 以上、壇上よりの質問とさせていただきます。