大道珠貴『しょっぱいドライブ』今期(第128回)芥川賞受賞作
この小説は、さる1月16日に選出された、現在のところ最も新しい芥川賞受賞作品です。
今回の芥川賞で話題を独占したのは、選からは惜しくも漏れたものの、受賞すれば史上最年少となる候補作家となった、19歳の現役高校生、島本理生(しまもとりお)さんだったのは皮肉ですが、今回で4度目の候補に挙げられた、大道珠貴(だいどうたまき)さんが、みごと受賞されたのでした。
ぼくは、今回初めて大道の作品を読んだのですが、なかなか達者な小説で、近来の日本の小説ではなかなか味わえない極上のユーモアをたっぷりと満喫することが出来、楽しく読み終えることができたのでした。