町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

『町田の未来と公共交通の夢を語る市民の夕べ』町田の、らん丈

2002.10.22(火)

 昨夜、町田市民フォーラム3階ホールで開かれた上記『町田の未来と公共交通の夢を語る夕べ』に一聴衆として参加し、後半開かれた「町田の未来と公共交通の夢を語る」討論会を拝聴させていただきました。
 今回、ぼくは初めて同会に参加しましたが、2回目の開催だそうです。当日は、開会時は生憎と雨が降っていたためか、前回に較べると少ない聴衆しか集まらなかったそうですが、ぼくにとっては多くのことを学ぶことが出来た、得るものの多い会でした。

 日本の公共交通を考えるうえで、モータリゼーションの普及が多くの禍根をわれわれの社会にもたらしてしまったことは、もはや自明のことでしょう。端的には交通事故が挙げられ、特に都市部では、道路の交通渋滞、排気ガスによる空気汚染、騒音、振動等の多くの弊害をわれわれは受忍しなければならなくなりました。
 ただ、農村あるいは郊外の住民にとっては欠かせない足として機能する自動車を都市部の住民が、どのような理由で購入するのか。必要欠くべからざるものとして購入する方も少なからずいらっしゃるでしょうが、特に若年層にとって、それは快楽を得るための道具となっているのも、また実情でしょう。

 さて、町田の公共交通を見た場合、鉄道はJR横浜線、小田急線、東急田園都市線、京王相模原線の4線を数えますが、利用者数で見れば圧倒的に小田急線に負っているものが多く、路線バスも、同じ小田急グループの一員、神奈川中央交通がその大部分を担っているのが現状です。
 つまり、町田の公共交通は小田急におんぶに抱っこで、行政が果たした役割といえば、ただ、公道の敷設と交通機関の認可業務の2点だけというのが、市民に見える実情です。

 行政の怠慢によってわれわれ町田市民は、公共交通のうえで、日ごと実に多くの不便と直面させられています。
 たとえば、平日の夕方からの町田街道における受忍限度を超えた交通渋滞。それは、休日においては、いつ果てるとも思えないほどに長く続き、多くの経済的、精神的ストレスを町田市民に与え続けています。

 ところが、それをまた当たり前のこととして、行政にたいして強く抗議をしてこなかったのも、他ならぬわれわれ町田市民なのです。
 その、無為無策の町田市政府に対して、呱々の声をあげたのが、当日の主催の一角を担った「まちだ路面電車の会」だと、ぼくは認識したのでした。

 たとえば、ぼくが住む森野5丁目から繁華街に行く場合、徒歩12〜3分で着きますから、歩いて行けないこともありませんが、それはあくまでも健康な青年男子に限られ、お年寄りや妊婦、あるいはお御足のご不自由な方にとっては、どうしてもバスを使わざるを得ません。ところが、あのバスというものは、たとえば、松葉杖をつく者にとっては、なかなか利用し辛いものなのです。それは、ぼくが実際に以前交通事故で右足を骨折し、松葉杖を利用したことがあるので、身にしみてよく分かるのです。これが、車椅子ともなれば、その利用しにくさは、倍化されます。
 つまり、従来の公共交通というものは、概して、本当に利用したいものにとっては、利用し辛いものなのです。
 そんなときぼくは、低床型の路面電車があれば、どれだけ便利だろうとなんど夢想したかしれません。

 幸いなことに、「まちだ路面電車の会」が提出した、《町田市の公共交通の最適な手段と新しいシステムの導入に関する総合的な調査・研究の実施を求める請願》が、町田市議会において全会一致のうえで採択されたそうですから、ようやく行政もこの問題には真摯に取り組まざるを得なくなりました。
 もちろん、議論は緒についたばかりですから、路面電車ありき、ではなく広く市民の声をヒアリングするところから始めなければなりません。
 しかし、町田駅周辺の交通、道路事情ひとつとったところで、それに満足しているかたは、ごく僅かでしょうから、公聴会を開けば多くの市民が参加するのではないでしょうか。

 最後に、町田駅周辺の道路事情に関して、私見を言わせていただければ、いよいよ11月8日に開通する、東急百貨店わきを通る3・4・11号線は、車を通すべきではなかったと思います。
 商業地として一等地にある、その地の利を活かして、いつでも撤去可能なテント形式にしたフリーマーケットを毎週土・日に開催してみるのも好いでしょうし、あるいは、小規模なスペースに分割し、それを市民に貸与し、そこを自由に使わせ、おまつり広場として利用しても好いでしょう。
 いずれにしろ、あそこに車を通せば、原町田の商店街が東西に分断されてしまうのですから、利用者にとっては、ごく使い勝手の悪い商店街になってしまうのは、火を見るより明らかなことでしょう。