町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

2018年第4回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2018.12.05(水)

平成30年第3回定例会 12月4日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 皆様こんにちは。自由民主党会派の一員として質問を、させていただきます。

 早いもので、平成最後の師走を迎えまして、なにかと気ぜわしいかと存じますが、引き続きまして、どうぞ、宜しくお願いいたします。

 今回は、次の3項目にわたって一般質問をおこなわせていただきます。

1、給食費の公会計について
2、図書分類の配分比率について
3、低コストで健康寿命を延ばすには

 まず、項目番号1、「給食費の公会計について」であります。
 この件に関しましては、前回の定例会一般質問において、複数の議員が質問しておりますので、それを踏まえて町田市は今後どのように対応していくのかをお知らせいただきたく、質問をさせていただきます。

 その際、給食費の会計処理について議論が交わされたところですが、わが国の教職員は世界的にみて最も多忙と言われているのは、すでに広く知られているとおりです。

 文部科学省のデータによりますと、ちょっと古いのですが、昭和41年度の調査では教員一人当たりの残業時間は月約8時間でしたが、平成18年度の調査では残業時間が約34時間と4倍以上に増えています。
 現在は、もっと増えていることでしょう。

 また最近では、「働き方改革」については、広く世論の支持を得ているところですが、給食費については、教職員が徴収や督促業務を担い、保護者の協力を得て集金をおこなっている学校もあるということでした。

 小学校の給食費については私会計ということでしたが、それは給食会計においては、実際にどのような影響があるのでしょうか。たとえば、給食費の未納があった場合には、その取扱いや対応はどのようになっているのでしょうか。

 そもそも、給食費の会計事務についてはいくつかの課題があるようですが、現状における課題と今後の対策について伺いたいのです。

 前回の定例会では、公会計化について検討していくとの答弁がございましたが、現在の進捗状況はどのようになっているのか。それらを踏まえて以下の3点の質問をいたします。

(1)現状の集金方法、会計処理はどのように行われているのか。

(2)現状の問題点は何か。

(3)今後の取り組みを問う。

 次に、項目番号2、「図書分類の配分比率について」です。
 この件に関しましては、議長の御許しをいただいて、タブレットにお送りいたしました資料をご覧いただければ、一目瞭然です。

 そこに、図書分類の配分比率(2016年9月現在)という資料がございます。
 これは、町田市立小学校及び中学校の図書配分比率の一覧表です。

 ここでわたしが問題視しているのが、ちょうど中間あたりにある、児童書という項目です。
 赤いラインマーカーの学校は、すべて0.0%という数値です。小学校では42校中25校が児童書0.0%なんですね。中学校ですと、29校中14校が0.0%です。

 それでは、0.0%の小学校25校は児童書の蔵書がないのかというと、どうも、そうではなさそうなんです。それが証拠に、今度はその二つ左の欄に「文学」の項目があるのですが、そこには、いずれの小学校も30%以上の数値が記載されているのです。

 逆に言えば、町田第一小学校のように、文学が4.3%の学校ですと、今度は児童書が65.7%となっているのです。

 これらを鑑みますと、同じ本をある学校では児童書に分類し、他の学校では文学等に分類しているのではないのか、という疑念がわいてくるのです。

 別の観点からみますと、青いラインマーカーを引いたところは、児童書の比率が高い学校です。そのような学校は例外なく、文学の数値が低い学校なのです。

 これは、中学校でも、小学校ほど顕著ではありませんが、ほぼ同様の傾向がみてとれます。

 そこで、伺います。
(1)図書分類の配分比率は、各校によってまちまちの基準によって統計処理されているようだが、統一した方がよいのではないのか。

 次に、項目番号3の「低コストで健康寿命を延ばすには」です。

 先日同じ会派の佐藤伸一郎議員から伺ったのですが、「健康寿命を延ばすヒント」として、運動よりも読書の方により一層の効果が認められるというテレビ番組が放送された、というのですね。

 そこで調べてみますと、たしかに、そこで採り上げられていた山梨県では、運動やスポーツの実施率が全国最下位であるにも拘わらず、健康寿命がわが国で1位であるというではありませんか。

 ここでいう健康寿命とは、日常生活に制限なく、自立して、健康で何歳まで生きられるかを示す値です。
 最新データでは、男性72.14歳、女性は74.79歳。

 「平均寿命」との差は男性が約9歳、女性は約12歳もあり、その間は寝たきりや要介護などの状態で暮らしていることになります。

 ということは、「健康寿命」と「平均寿命」との差が短ければ短いほど、お亡くなりになるまで元気な人生を送ることができるということです。

 また、NHKが開発した人工知能の「AIひろし」くんが、高齢者を延べ41万人以上の膨大な生活習慣や行動のデータを徹底的に学習した結果、健康寿命と平均寿命の差を短くするキーワードは「本や雑誌を読む」でした。

 ですから、東京大学の坂田一郎教授は、「病院を建てたり、医療を充実させることに比べ、学校司書を増やしたり図書館を充実させる方が、コストがかからない」という利点も指摘しています。

 山梨県では、人口に対する図書館の数は、全国1位です。
 また、アメリカのイェール大学が発表した「読書と寿命」に関する論文によると、50歳以上の約3,600人を「本を読む人」と「まったく読まない人」のグループに分けて、12年にわたって追跡調査をしたところ、「本を読む人」の方が2年近く寿命が長かったというのです。しかも、性別や健康状態、財産・学歴に関係なく、本を読むことが長寿につながっていたと結論づけています。

 実際に、図書館の利用者にうかがうと、読みたい本を探して図書館内を歩き回るので、それがいい運動になるといいますし、歴史や俳句、旅行などさまざまなジャンルの本を借りることで、知的な刺激を受け、それが大事だと感じているそうです。しかも、旅のガイドブックを読むと過去の記憶が呼び覚まされ、その御蔭か物忘れも少ないと、おっしゃいます。

 このように、健康寿命を延ばすには運動だけに着目するのではなく、広く様々な方策が考えられるのではないのかと、思われるのです。

 ちなみに、町田市の平均寿命ランキングをみると、男性は全国1,944地域中56位ですから、上位2.9%以内です。東京都内62地域では6位。
 女性は都内8位という高位にありますが、それをより上位にアップさせるためにも、町田市では、健康寿命延伸のためにどのような施策を展開しているのかお教えいただければと思います。

 そこで、伺います。
(1)健康寿命を延ばす施策について

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。