町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

平成29年第2回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2017.06.13(火)

2017年第2回定例会6月13日 町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 おはようございます。本日、二人目の自由民主党会派所属の議員として、質問をおこないます。
 町田の中心市街地は、広い商圏を有する東京の代表的な商業地ですが、その通行量が近年減少しているという由々しき事態が進行中です。

 町田市中心市街地活性化協議会、略して中活協が昨年の11月27日に実施した、町田市中心市街地通行量調査報告書の一部を議長の御許しを得て、タブレットにご配布させていただきましたが、それによると、昨年の総通行量が対前回比12.9%と大幅に減少してしまいました。過去にピークの総通行量を示した2011年と比べると19.0%の減少となっています。

 同書では、その理由として、調査日に小雨が降っていたことにくわえて、「街としての魅力度が低下している」と指摘しています。

 その町田の中心市街地には芹ヶ谷公園という緑がふんだんにあるゾーンがあります。その中には、町田市立国際版画美術館という日本国内では数少ない版画専門の美術館があります。

 そこでは、6月18日まで横尾忠則展を開催中です。まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非ご来場なさることをお勧めいたします。横尾忠則という稀有な才能を、存分に鑑賞することができるからです。

 私は、オープニングイベントに参加させていただいたのですが、そこにスペシャルゲストとして、わが国を代表する映画監督のひとり、山田洋次さんがお越しになられました。
 その山田洋次監督の最新作が、『家族はつらいよ2』であります。その映画では、高齢者の危険運転が素材となっています。

 高齢者による交通事故といえば、3日前の6月10日にも、市内の中町で74歳の男性が運転する乗用車が通行人に突っ込み、3人が重軽傷を負う事故がありました。その男性は、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」というのです。

 これらを踏まえて、今回は次の3項目にわたって一般質問をいたします。
1、中心市街地の賑わい創生について
2、運転免許証の自主返納について-その2
3、「日本遺産」への登録について

 まず、項目番号1、ですが、経済センサスによると、町田市の中心市街地の年間商品販売額は、2004年の約2,290億円から、2007年には約2,100億円、2014年には約1,580億円へと急速に減少しています。

 全世界的にインターネットを通じた商品販売が急増していることや、わが国において高齢化、少子化が進んでいることによる販売の落ち込みがあるなど、急速に商業を取り巻く環境が変化しているため、商品販売額が落ち込んでいるのはなにも、町田市の中心市街地に限ったことではありませんが、商都町田市としては大きな課題だと認識しています。

 また、この統計からは見えませんが、モノからコトへと消費者の関心が移る中で、ライバル地域との差別化を図るためにも中心市街地全体で人を呼び込む仕組みづくりが重要だと考えています。

 中心市街地はたんに商業の集積地というだけでなく、町田市の顔、もっと言えば10km圏内に230万人以上が暮らすエリアの顔として重要な拠点であります。

 そのため、平成27年12月の第4回定例会、平成28年3月の第1回定例会と続けて中心市街地のまちづくりについて一般質問をおこないました。

 その中で、「中心市街地活性化協議会とともに町に憩いと賑わいをもたらす空間の創出に向けた取り組みをぜひ進めていただきたい」と提案したところです。

 その後、町田市では2017年3月に「ちびヒロ」と称して中心市街地の公道上に人工芝を敷いて子どもが遊ぶ空間やその周りに誰もが利用できる休憩施設を設置する実証実験を実施しました。

 そこで、次の2項目にわたって質問をいたします。
(1)ちびヒロの効果について
(2)回遊性向上に向けた課題は。

 次に、項目番号2、の「運転免許証の自主返納について-その2」ですが、これに関しましては、その1を、昨年12月の第4回定例会で採り上げておりますが、本年3月に「町田市交通安全に関する市民意識調査報告書」が発行されたことに鑑みまして、再度質問をさせていただきます。

 この報告書の一部も、皆様のタブレットにご送付したところですが、それを見ますと、70歳以上の半数以上の方が運転免許をお持ちです。その41%の方は、日常生活の移動手段として自動車を運転しています。

 同じ調査によりますと、高齢者が道路を利用していて、71.6%の方は危ない場面を見かけているそうです。特に、40歳代では、その数が80%に達しています。

 このような状況を踏まえると、高齢者による重大な交通事故が起こる前に、基礎自治体としては何らかの施策を講じることが必要と思われます。

 町田市としては、町田警察署と5月24日に町田ドライヴィングスクールにて市内在住の高齢運転者を対象にした交通安全講習会を実施したところですが、町田市内の交通事故は、4月末現在318件起こっており、このうち、高齢者の絡む事故が全体の3割以上を占めているそうです。
 そこで伺います。
(1)運転免許証を自主返納する誘因とその後の配慮についてお答えください。

 最後に、項目番号3の「日本遺産」への登録について、ですが、これに関しましては、先日文化庁が3回目の選定となる「日本遺産」の17件を新たに認定されたことを受けての質問です。

 これに関しましても、皆様のタブレットに資料をお送りしておりますが、今回の認定数で54件の認定をしたのですが、文化庁は東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年度までに100件程度まで「日本遺産」を増やす方針だというのです。

 この「日本遺産」とは、有形・無形の文化財を活用して物語性をアピールし、地域の活性化を図る狙いで2015年度に創設した制度です。
 この「日本遺産」に町田市も登録してはどうか、という質問です。
(1)同制度を町田市も活用してはどうか。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。