町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

平成23年第3回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2011.09.05(月)

2011年 第3回定例会 9月5日 一般質問  三遊亭らん丈

 私の場合は、一般質問というよりは、「いっぱい質問」といわれておりまして、今回も、「いっぱい」質問をさせていただきます。もしかすると、質問項目を一つ二つ飛ばしてしまうことがあるかもしれませんので、その際は御答弁をくれぐれもよろしくお願いいたします。

 なお、議長のお許しを頂きまして、資料をご配布させていただきましたので、それもお目通しいただければ幸いでございます。

 それでは、町田市の更なる発展を願って、通告に従いまして、次の5項目にわたりまして一般質問を行わせていただきます。
1. 町田市ホームページについて
2. 町田市立小・中学校内の安全について
3. 町田市の予算編成においてPPBS(計画事業予算制度)は、どのように扱われているのか
4. 東日本大震災にともなう省電力化について
5. 町田市民病院でのお見舞いについて

 まず、項目番号1について、であります。
今年、町田市ホームページは、念願のリニューアルが果たされました。私感ですが、今度のHPには、以前のものに較べれば、好感を抱いています。とはいうものの、改善すべき箇所はまだまだあるという認識に変わりありません。

 新たなHPを見ますると、けやきと思しき「市の木」が植えられており、空には、「市の鳥」と思しきかわせみが飛んでいます。ただ、画竜点睛を欠いていると思われるのは、アイコンに町田市のシンボルマークである市章が使われていないことなのです。この議場の私の後ろにもある、町田市章ですね。

 なぜ、こういうことを指摘したのかと申しますと、最近、HPを閲覧するウェブブラウザーが、次世代技術「HTML5」に対応するため、最新式のものに変わってきているからなのです。
 そう致しますと、以前のウェブブラウザーと比較した場合、格段にアイコンの存在が強調されるのです。
 そんな観点も織り込んでの質問でございます。

 次に、町田市は、中期経営計画の重点政策プランの戦略目標1に、「市民協働のまちの創造」を掲げているところでございまして、市民と行政が一体となって施策の実施を行っている自治体であることは、今更、私が申すまでもないことであります。これは、近年取り上げられる機会が多い「創発民主主義」といった概念とも親和性の高いものという気が致します。

 そして、「市民との協働」は、町田市だけが取り組んでいる重点政策というわけではなく、他の少なくない自治体でも取り組んでいることも事実であります。

 たとえば、町田市のお隣、相模原市でもそれは行っておりまして、たとえば、まちづくり会議の構成員と市が意見交換や情報共有をしながら、地区のまちづくりを協働して考える場を設け、住みよいまちづくりを推進するために「地区まちづくり懇談会」を定期的に開いており、その結果を市のホームページに掲載しているのですね。

 これは、なかなか画期的なことだと思い、今回の一般質問で採り上げたところです。

 そこで、伺います。
(1)今年リニューアルされた町田市ホームページですが、アイコンに町田市のマークを入れるように望む。

(2) 2011年度までの中期経営計画の重点政策プランにもある、「市民協働のまちの創造」に資すると思われる、隣市相模原の施策を当市でも採り上げてはいかがか。

 次に項目番号2.であります。
 去る8月24日に、大阪市中央体育館で開かれました、全国中学校体操競技選手権大会において、町田市立南中学校の生徒、内山由騎さんが、個人総合優勝を果たされました。全国優勝ですから、今夏の日大三高の活躍にも決して劣らない快挙として称えたいと感じ入ったところでございます。

 このように、全国的に活躍している町田の中学生でありますが、当然ながら、その学校での生活は、安全に行われなければなりません。

 また、3月11日の東日本大震災にともなって、文部科学省では、今年の6月に「東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会」を設置し、学校施設の安全性や防災機能の確保など、特に重要な課題について検討し、本年7月に、当検討会において緊急提言がまとめられました。そのことに関して、質問をさせていただきます。

 また、2008年度改訂の新学習指導要領により、中学校では保健体育の標準授業時数が90単位時間から105単位時間に増加します。

 保健体育における改訂の最も重要なポイントの一つに、武道の必修化が挙げられます。武道の具体的な運動として、柔道・剣道・相撲の3つが指定されています。その際、危惧されるのは、武道の必修化に伴い、柔道参加者が大幅に増加することが想定されることです。これはつまり、重篤な事態に直面しうる母数が劇的に増加することを意味するのであり、事故に遭遇する確率が従来と同じであるならば、単純に、参加人数が増えれば、その分だけ事故に遭う人数が増えると、名古屋大学の内田良准教授が指摘しているところです。

 それは、たしかにそうであろうと思われるわけでありまして、この内田先生の統計によると、中学校、高校での柔道による死亡事故は、1983年度以降114件発生しています。これを、中学生10万人当たりの死亡生徒数を部活動について見ると、2000年度からの10年間で柔道は約2.4人に上ります。その他のスポーツは0.4人未満ですから、柔道の死亡率の高さが際立っているのです。

 柔道の危険な点は、投げ技の際に頭を打つケースでありまして、その結果、「急性硬膜下血腫」になり、障害を負ってしまう生徒さんが後を絶たず、2009年度までの27年間で、全国的に中学・高校の部活動と授業中に、柔道でお亡くなりになった生徒さんが110名もいて、障害を負った生徒さんは275名にも上ると、内田先生は調査結果を報告しています。

 文部科学省も必修化の前に、武道に関する研修を受けるよう、各教育委員会を通じて教員に指示したようです。
 これらのことを踏まえ、お尋ねいたします。

(1) さる7月7日に、文部科学省が学校施設の災害対策の強化を求める緊急提言を発表したが、それに関して、町田市の対応を問う。

(2) 来年度から中学校1,2年で必修化される武道について、柔道、剣道、相撲の3種目から学校が選ぶことになっているが、町田市立中学校における実態はどのようになっているのか。

(3)武道においても、事故が起こってはならないと考えるが、町田市の対応はどのようなものか。

(4)小学校の児童は、安全上の観点からも下校時刻を一定程度以上は遅らせることができないが、そのなかで、今年度から実施された新学習指導要領に基づき、町田市立小学校の授業時間数は、どのように増やしているのか。

 次に項目番号3.であります。
 ここで取り上げている、PPBSとは、質問通告書にもあるように、planning,programming,and budgeting systemのことです。これを翻訳すると、計画事業予算制度というのでしょうか。

 町田市では、現在、町田市基本計画「(仮称)まちだ未来づくりプラン」及びその具体的な実行計画となる「(仮称)町田市新5ヵ年計画」の策定に取り組んでいるところでございます。

 また、2008年のリーマンショック、先月来の米国国債の評価格下げに伴うドル安・円高によって、日本経済は景気の低迷が続いている状況ですが、そんな最中での、町田市の予算編成はどのように行われているのか、といった観点からの質問です。

(1)計画事業予算制度=PPBS(planning,programming,and budgeting system)が、1960年代後半のアメリカ連邦政府では予算編成過程で広く活用しようと試みられていたようであるが、同制度は、町田市の予算編成上に何らかの影響を及ぼしているのでしょうか。

次に項目番号4.であります。
 経済産業省は、去る8月30日に、東京電力管内は9月22日までを対象としていた、大口事業所向けに発動した「電力使用制限令」について、前倒しにして9月9日を最後に解除することを正式に発表しました。

 この件に関しましては、家計でも相当程度に対応したところであります。当然、町田市としても大いなる対策を講じたことであり、それを踏まえての質問であります。

(1)他自治体が行っているように、住宅用LED照明等購入費補助を、町田市でも行ったらどうか。

(2)電力使用制限令対応節電ツールの積極的な活用を望む。

次に項目番号5.であります。
 これは、今日eメィルを使用する方が実に多くなった現状と、日本が世界に先駆けて本格的な高齢社会を迎えたことで、お見舞いに伺いたくてもなかなか足腰がままならない方々が増えたことに伴う質問です。

(1)インターネットが普及した今日、都立駒込病院、都立広尾病院、都立多摩総合医療センター、加古川市民病院、筑西市民病院等多くの病院で行われている、お見舞いメールシステムを町田市民病院でも取り入れることを望む。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。