町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

平成23年第2回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2011.06.16(木)

2011年 第2回定例会 6月16日 一般質問  三遊亭らん丈

 あらためまして、今般の東日本大震災でお亡くなりになられましたじつに多くの方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
 そして、今なお避難をされている12万人以上の方々にお見舞いを申し上げます。私も同胞の一人として、引き続きまして、被災された方々を誠に微力ながらご支援させていただく所存であります。

 「東日本大震災復興構想会議」の議長代理を勤めている東京大学の御厨貴教授は、ある雑誌に、「『戦後』が終わり、『災後』が始まる」というタイトルの論考を寄せています。まさしく、『災後』となる3月11日以後では、日本という国家が大きな転換点を通過してしまったという気が致します。

 その関連でいえば、6月7日に世界銀行が発表した世界経済見通しによりますと、日本の今年の実質国内総生産は、大震災の影響で、0.1%増に減速すると予測しました。1月時点では、1.8%増と予測していましたから、18分の1、なんと95%減という大幅な下方修正であります。昨日発表されました内閣府の見通しでも、成長率は、前年度比0%近辺ということですから、どちらも同じ程度の見通しとみていいのかなと思います。

 逆にいえば、マイナス成長にならなさそうだということで、日本経済は腰折れしておらず、頑張っているなというのが実感です。

 翻って、言論の府である、議会人として、「自由(半角)民主」、この場合の半角は、全角ではなく半角空けるという意味ですが、の一員として通告に基づきまして、次の6項目を一般質問させていただきます。

1.総務省消防庁が2005年1月26日に出した通知「消防団員の活動環境整備の在り方」に関して

2.受益者負担適正化の現状と今後について

3.町田市内に飛散した放射線量について

4.「消せるペン」問題について

5.出版後、著者が図書館での貸し出しを控えてほしいと考える書籍について

6.町田版「国立美術館キャンパスメンバーズ」を導入しては

 まず、項目番号1について、であります。
 今般の大震災に当たっては、自衛隊、警察と並んで、消防がじつに献身的な活動をなさったことは、いまさら、私ごときがいうまでもないことなのであります。なかには、津波を知らせる半鐘を叩きながら、その津波にのまれてしまった、まさしく身を挺して地域住民を守ろうとした消防団員もいたときいているところであります。

 その消防団でありますが、町田市は市制施行時の人口は、約6万1千人でありました。にもかかわらず、団員数は800名を数えていたそうであります。それに対して現在の町田市の人口は、42万人を超えています。では、現在の団員数はいったいどれほどなのでしょうか。つまり、町田市の人口はこの53年で約7倍に伸びたのですから、消防団員も単純に比較すれば、当時に較べて相当数増えてもおかしくはないのですが、さて実数はどれほどなのでしょうか。

 ただ、消防団員の担い手がなかなか見つからないという事態は、なにも町田市消防団だけの問題ではないというのもまた、事実なのであります。

 それが証拠に消防庁は、2005年1月26日に「消 防 団 員 の 活 動 環 境 整 備 の 在 り 方」という通知を出しています。

 その内容は、次のとおりです。
「消防団は、(中略)各市町村において地域防災体制の中核的存在となって地域の安心・安全を守る組織として大きな役割を果たしており、地域住民から厚い信頼を寄せられております。しかし、近年の社会環境の変化等から、地域に必要な消防団員の確保に苦慮している消防団が見られ、全国的に消防団員数の減少が続いており、地域防災力の低下が懸念されています。」

 これは、6年前というかなり以前に出された通知ですが、これに関しまして、町田市はどのような対応をお取りになっているのかをお聞かせください。

 項目番号2では、受益者負担適正化の現状と今後について、(1)受益者負担適正化の進捗状況について(2)今後の予定について、この2点についてご回答ください。

 項目番号3では、町田市内に飛散した放射線量について、を伺います。この項目に関しましては、すでに多くの議員が質問しておりますが、日々刻々と事態は動いているようですので、なにか新たな情報がございましたら、それも併せてお知らせいただければ幸いです。

 項目番号4では、「消せるペン」問題について、を伺います。町田市では、届出書類を受け付ける際に、最近普及してきた「消せるペン」で書かれた書類について、公文書には「消せるペン」で記入しないほうが相当である、という観点からの質問です。

 項目番号5では、出版後、著者が図書館での貸し出しを控えてほしいと考える書籍について、です。この件に関しましては、議長のお許しを頂いてご配布させていただいた資料にあるように、ある小説家の方が、ご自分の著書を一定期間図書館で貸し出さないようにしたお願いを、著書に掲示したのです。これに関しては、群馬県の高崎市立図書館では、著者の意向に沿った措置がとられたようでございます。
 では、町田市立図書館では、どのような御意向なのかをお聞かせください。

 項目番号6では、町田版「国立美術館キャンパスメンバーズ」を導入しては、という質問です。この「国立美術館キャンパスメンバーズ」とは、これも資料に概要が掲示されていますが、簡単にいえば、大学が美術館に契約金を払うと、その大学の教職員や学生が、契約した美術館では無料や割引料金で利用できるというものです。この制度を町田市でも導入してはどうか、というものです。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。