町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

はるかぜ vol.16 2013年12月号市政報告『はるかぜ』

2013.12.01(日)

・町田市議会改革 その2
・スポーツ祭東京2013(国民体育大会、全国障害者スポーツ大会)
・自由民主党会派結成
・町田市議会公式サイト

『町田市議会改革』その2

 本誌の前号となる15号において、『町田市議会改革』と題して、2013年第3回町田市議会定例会本会議で、当時在籍していた会派から提案いたしました議員提出議案第15号「町田市議会議員定数条例の一部を改正する条例」(1)が表決される(2)と記しました。ちなみに、この議案が審査された総務常任委員会では、らん丈らがこの議案への答弁を担った結果、採決では賛成多数によって原案を可決すべきものとされたのです。

 しかし、その後上程された、本会議における当議案の表決では、賛成少数によって否決されましたことをここにご報告いたします。

1、「町田市議会議員定数条例の一部を改正する条例」案総務常任委員会可決

 上記条例の内容は、脚注(1)にあるように、町田市議会議員の定数を現行の36人から34人に減員しようとするものです。これは、当時所属していた会派では、町田市議会の議員定数を減らせば、その分、議員報酬をはじめとする議会費の節減という目に見える行成改革効果が生じますが、それ以上に、町田市が実効的な行政改革を市民の理解と協力を得て進めていくために、議会自らが率先して痛みを受け入れることが何よりも重要だと考えたからこそ、この議案を提出したのです。

 この点にかんしては、いたずらに議会の議員の定数を減らすべきではないという考え方もあります。たとえば、地方自治を所管していた旧自治省の行政課長は「国民は議論を深めることなく、厳しい財政事情を背景としつつ一定の先入観念の下に「地方議員の定数削減は善」と速断するのはいかがなものであろうか」と記しています。

 但し、おなじ旧自治省職員であっても、次にみるような指摘もあります。「議員数を決定しようとする場合、二つの基本的視点が必要と考えられる。一つは、議会権能の発揮の視点である。議会の重要な機能は、地域の行政需要を的格(ママ)に把握して、それを行政施策に反映させることと、首長の行政を監視して、これが専横に陥ることのないようチェックすることである。(中略)今一つは、行政改革の視点である。……行政改革が従来にも増して必要となっている今日、実効的な行政改革を住民の理解と協力を得て進めていくために、議会自らが率先して痛みをこらえ、定数削減を実行することの意義は大きいといえよう」

 こうして相反する意見が同じ旧自治省の職員からあがることからも、議員定数のあり方は、非常にセンシティヴな問題であることがわかります。

 さはさりながら、町田市議会の議員定数を現行の36人から大幅に減員させるのではなく、2人という小幅な減員にとどめるのであるならば、市政の停滞や混乱を生じさせることもなく、それでいながら、行政改革の気運を醸成するのに資するものとかんがえ、当時の会派はこの条例案を提出したのでした。

  1. 町田市議会議員定数条例(昭和48年9月町田市条例第42号)の一部を次のように改正する。本則中「36人」を「34人」に改める。
  2. 議案に対して、議員が賛否をあきらかにすること。

2、「町田市議会議員定数条例の一部を改正する条例」本会議否決

 しかし、上記議案は、町田市議会本会議での表決の結果、賛成13反対18をもって賛成少数によって否決されました。なお、表決の結果は、町田市議会のHP公式サイトに掲載されています。

 こうして、町田市議会の議員定数は、わが会派(当時)の主張は受け入れられず、現行のとおり36名をもって構成されることが決まりました。

3、「町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」

 じつは、当定例会において、町田市議会議員の身分にかんしてあらたな条例が可決されました。それは、議員提出議案第27号「町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」というもので、町田市議会議員の報酬を減額する条例が可決成立したのです。

 この議案の内容は、市議会議員の議員報酬のうち、期末手当を0.3ヶ月分引き下げるという条例改正案です。2014年4月から実施され、それによって議員の年間収入は198,000円減額されるのです。

 この議案にも、私は賛成いたしました。つまり、町田市議会の議員定数及び議員報酬のいずれも下げる議案に賛成したのです。

4、国会議員は歳費、地方議会議員は報酬

 ここで、はっきりさせておかなければいけないのは、われわれ地方議会議員と国会議員は、その報酬の性格が異なることです。

 国会議員は、日本国憲法49条「両議院の議員は、法律の定めるところにより、国庫から相当額の歳費を受ける」と定められており、地方議会議員が受ける報酬とは異なり、歳費を受けているのです。それでは、「歳費」とはどんなものなのでしょうか。国会法35条では、「議員は、一般職の国家公務員の最高の給与額(地域手当等の手当を除く。)より少なくない歳費を受ける」となっています。具体的には、「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」(議員歳費法)の1条で、「各議院の議長は二百十七万円を、副議長は百五十八万四千円を、議員は百二十九万四千円を、それぞれ歳費月額として受ける」と記されているのです。

 それに比して、地方議会議員は、地方自治法の203条1項で、「普通地方公共団体は、その議会の議員に対し、議員報酬を支給しなければならない」と定めているだけで、報酬額を規定してはいません。同条4項「議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給方法は、条例でこれを定めなければならない」としており、条例によって定めることとなっているため、上記の議案第27号「町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」が提出されたのです。

 これをわかりやすくいえば、国会議員が受ける歳費は、生活給としての性格があるのですが、地方議会議員が受ける報酬は、戦前、地方議会議員は無給だった影響もあり、生活給ではなく、たんなる「報酬」に過ぎないということなのです。

 ちなみに、地方議会議員の年金制度は、「地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律」が2011年6月1日に施行されたことによって、廃止されたことを付言しておきます。


スポーツ祭東京2013(国民体育大会、全国障害者スポーツ大会)

 2013年10月をもって「第68回国民体育大会(国体)」と「第13回全国障害者スポーツ大会」を一つの祭典として開催したスポーツの大会「スポーツ祭東京2013」が、無事おわりました。

 東京都における国体の開催は、冬季大会が2005年の第60回大会以来8年ぶり2回目、本大会が1959年の第14回大会以来54年ぶり3回目、全国障害者スポーツ大会は初めてでした。東京での国体が、町田市をはじめ多摩、島しょ地域を中心に都内全域で開催されたことはいままでにないことでした。

 町田市では今回の国体ではじめて正式競技がおこなわれ、サッカー、バレーボール、軟式野球、バドミントンの試合が開催されました。くわえて、デモンストレーションとしてのスポーツ行事でレクリエーションダンスが開催され、あわせて59,0310人もの方々が観戦したのです。

 その際、特筆すべきこととして、町田市は「まちだサポーターズ」としてボランティアスタッフを募ったところ、1,386人もの方々が参加してくださったことが挙げられます。ちなみに、これは都内の市区町村では最多人数であり、ぼくもその一員をつとめました。当時、オレンジと黒のジャンパーを着て、オレンジと白のキャップをかぶった一団を見かけた方がいらっしゃったことでしょうが、それがまさしく「まちだサポーターズ」の面々だったのです。

 これは、町田市に、ボランティアに好意的な方々が他市区町村より多くいらっしゃるということの証左ではないでしょうか。そこで、石阪丈一町田市長は、「これを7年後(の東京五輪)につなげたい」と語り、今回のボランティア登録を温存し、継続的に、市内のスポーツ大会などで協力を求めていくそうです。

 ここで、まちだサポーターズの登録状況をみると、90歳代の方もおひとりいらしゃいますが、最多年齢層は、60歳代の26.41%で、次いで、70歳代の26.33%であり、60歳代と70歳代で、全体の52.74%ですから半数を超えています。次いで、20歳代の9.74%と続きますから、若い方も多数参加されていらっしゃるのは、心強い限りです。地区別では、総合体育館があるためでしょうか、南地区が32.54%で、抜きん出ています。

 ぼくも「まちだサポーターズ」をつとめたことは先ほど記したとおりですが、ぼくが活動したのは10月2日の総合体育館での、バレーボールの会場案内でした。案内の合間に、バレーボールの試合をみましたが、これが、凄かった。なにが凄いといって、間近にみると迫力が全然違うのです。落語でもそうですが、スポーツも間近にみるに如くはないと思ったものです。

 いずれにしろ、次回の東京オリンピックでも、「まちだサポーターズ」が何らかのかたちで関わることができるようにするのが、スタッフの方々への行政のつとめです。


自由民主党会派結成

 すでに新聞報道もされていますし、町田市議会HPにも掲載されているように、町田市議会では、自由民主党所属議員10人は複数の会派にわかれておりましたが、平成25年11月をもって会派「自由民主党」として統一され、そこにらん丈も所属することとなりました。

 それにあたって、会派代表となった佐藤伸一郎議員は、「原点に立ち戻り、しっかり協力して市政に取り組んでいきたい」と話すように、この会派統一は、「原点に立ち戻」ってなされたものです。

 それにともない、らん丈は、文教社会常任委員会委員長となり、あわせて災害対策委員会委員と防災会議委員にもあらたに選任されたことをお知らせいたします。


町田市議会公式サイト

 いまやじつに多くの方々がインターネットをご利用のことでしょうが、町田市民の皆様にとりましては、町田市のホームページをご覧になることをつよくお勧めいたします。

 「町田市」と検索すると、「ようこそ町田市ホームページへ」という文字があらわれますが、それをクリックすると町田市のホームページに入り込めます。ちなみに、「ようこそ町田市ホームページへ」との文言は、らん丈が、町田市議会本会議で提案したものを町田市が取り入れたものです。

 町田市ホームページのトップページに、「トピックス」がありますが、そこには日々新たに町田市がおこなう施策が掲示されているので、まずは、そこからご覧になられてはいかがでしょうか。

 もうひとつ、町田市議会公式サイトもご注目ください。町田市ホームページトップページの左側に、入口がもうけられています。「町田市議会からのお知らせ」をはじめ、どんな議案が審議されているのか、あるいは、どんな日程で審議がなされているのか等、多くの情報を提供しています。

 市議会の傍聴に来られない方のためにも、議会中継をおこなっており、ライブはもちろん、録画も配信しておりますので、こちらも是非ご利用ください。

町田市のホームページ 町田市議会公式サイト