町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

『はるかぜ』vol.37 2023年10月号市政報告『はるかぜ』

2024.04.06(土)

【タイトル掲示】
1、『2023年第3回定例会での一般質問』「ヤングケアラーについて」その3
2、『2023年第2回定例会での一般質問』 「市民病院の病院運営について」
3、『2023年第1回町田市議会定例会一般質問』「フードロス対策について」

1、 『2023年第3回定例会での一般質問』「ヤングケアラーについて」その3

 ヤングケアラーについてですが、一昨年の第1回定例会、昨年の第3回定例会において採り上げて以来、3度目に採り上げるので「その3」ということになります。

 前回の質問では、基本理念を「地域でささえあい誰もが自分らしく暮らせるまちだ」とする町田市地域ホッとプランに基づき、関係部署7課でヤングケアラーへの適切な支援を行うための連携会議を開催していく、との御答弁をいただきました。

 また、「あなたはヤングケアラーを知っていますか?」という啓発冊子を関係機関に配布するとの御答弁をいただき、早速実行していただきまして、これはこれで効果があったものとその対応に感謝しております。

 本日は議長のお許しをいただきまして、そのパンフレットの表紙の写真のみですが、タブレットに格納させていただきました。

 「あなたはヤングケアラーを知っていますか?」ストレートなタイトルの冊子の3頁に、「ヤングケアラーとは、法令上の定義はありませんが、一般的には家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」と記されています。

 その次に、ここが重要なところですが、「町田市では、より効率的・効果的なヤングケアラーに対する相談支援体制の構築に向けて、検討を進めております」とうたっているのです。

 また、ヤングケアラーの支援強化に向けて、政府は2022~2024年の3年間を「集中取組期間」と定めており、それに対応して町田市もなんらかの施策を講じたことと思われますので、その確認もさせていただきたく、町田市としてはどのような相談支援体制を築こうとしているのか、それを伺います。

(1ヤングケアラーの支援について、その後の状況は。

 それに対する答弁。

 町田市では、ヤングケアラーに該当する子どもに対して適切な支援を行うため、2022年度から、庁内の関係部署7課で連携会議を開催しております。2023年度からは、さらに生活援護課、教育センターの2課を追加し、合計9つの課において、より一層、認識の共有と連携の強化を図っております。

 連携会議では、関係機関の認識を合わせるために「あなたはヤングケアラーを知っていますか?みんなで支え合う・相談先一覧」という冊子も作成いたしました。この冊子は「子育て支援ネットワーク連絡会」にて配布し、周知を図ることに使用いたしました。

 なお、子ども施策の関係部署のみならず、高齢者支援センターや障がい者支援センターなど、ケアを受ける側と接する機会がある関係機関へも冊子を配布するなど、ヤングケアラーの支援について周知を図っております。

 2023年度の新たな取組といたしましては、ヤングケアラー支援者団体によるLINE相談窓口を10月から開設する予定でございます。LINEを利用することで、相談がしやすくなることも期待でき、加えて、元ヤングケアラーの相談員が対応するため、子どもたちにとっては、大きな心の支えとなるものと考えております。

 このように、ヤングケアラーの方々のために2023年10月より、町田市ではLINEでの相談窓口を開設することにいたしました。

2、『2023年第2回定例会での一般質問』
「市民病院の病院運営について」

「市民病院の病院運営について」ですが、市民病院は、町田市の医療を地域全体で支えるため、地域連携を強化し、急性期医療の質を高めていくことを目指し、2022年度から2026年度までの第4次中期経営計画を策定し、医療の充実、経営改善に取り組まれていることは、すでに広く知られているとおりです。

 その中期経営計画の表紙には、~社会のニーズに対応した 質の高い医療の提供~とうたわれています。

しかしながら、これは町田市民病院に限りませんが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、中期経営計画どおりにはなかなか計画が進捗できない状況が続いてきたものと推察されるのです。

そのような中、新型コロナは、本年58日から感染症法の5類へと移行されました。5類に変更されたことによって、新型コロナの最前線で対応していた市民病院の医療提供体制や院内の対応等、どのように変わったのか確認をさせてください。

また、コロナ禍か否かに関わらず、市民病院は、その基本理念にあるとおり、「地域から必要とされ、信頼、満足される病院」であるため、地域医療の中核を担う急性期病院として、その役割の強化を図ることが重要であることは、あらためていうまでもありません。

4次中期経営計画に基づいて、多くの取り組みを進められたと考えておりますが、その一つの取り組みとして、本年51日に開設されたHigh Care Unit」の頭文字をとってHCU(高度治療室)病棟は、今後の病院運営の改善に向けた大きなトピックであると認識しているとともに、その成果を期待しているところであります。

そこで、伺います。

(1)新型コロナ5類移行後の市民病院の対応について

(2)HCU(高度治療室)病棟開設等による今後の病院運営について

 経営を改善させるための取組として、2023年度における重点的な取組を2点挙げさせていただきます。

 まず、1点目は、この度開設いたしましたHCUの効果的な運用でございます。

 当院の急性期機能を高めることで、救急患者の受け入れの強化とともに、安定的な病床稼働の確保に努めてまいります。

 2点目は、内視鏡手術支援ロボット(ダヴィンチ)による手術の実施でございます。

 この内視鏡手術支援ロボットは、より安全で患者への負担が少ない手術が可能で、202212月に導入し、20232月に初症例の手術を実施したところでございます。

 今後も実施件数の増加を目指すとともに、症例の拡大に向けて検討、準備を進めてまいります。

 以上の取組を含め、新型コロナウイルスの感染状況に関わりなく自立した病院運営を目指すとともに、地域の中核医療機関として急性期医療のニーズに応えるべく、中期経営計画に基づき、「安定的な病床稼働の確保」を含めた様々な取組みの着実な推進によって経営の改善を図ってまいります。

2023年第1回町田市議会定例会一般質問「フードロス対策について」               三遊亭らん丈

 これは、ご家庭で余っている食品はありませんかと、2月1日から町田市庁舎でフードドライブを始めたことに端を発する質問です。

 フードドライブとは、御家庭で余っている食品を集めて、食品を必要としている地域のフードバンク等の生活困窮者団体、子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動のことです。

食品ロスの削減と食品の有効活用、延いては、CO2の削減にも寄与するフードロス対策に関しまして、次の質問をいたします。

(1)町田市はフードドライブを開始したが、その状況を問う。
(2)策定中の(仮称)町田市食品ロス削減推進計画の概要を問う。

【答弁】
(1)市庁舎7階窓口では、2月1日からフードドライブを開始し、2月21日現在、延べ21名の方から、合計269品、75.6kgの食品をお寄せいただいている。

 受付している食品は、賞味期限が2か月以上あり、未開封で常温保存ができるものである。具体的には、パスタソースなどのレトルト食品、魚や果物の缶詰、カレールゥ、乾麺や白米などである。

 受付した食品は、町田市社会福祉協議会による「フードバンクまちだ」へ引き渡しを行い、そこから、子ども食堂・地域団体や、関係機関を通して食品を必要としている世帯へ提供されている。

 また、常時、フードドライブを行っている公共施設は、市庁舎以外にもリサイクル広場まちだと市立室内プールの2か所がある。

(2)現在策定中の「(仮称)町田市食品ロス削減推進計画」では、環境資源部以外の取組も含めた食品ロス削減の取組を総合的に推進し、ごみの減量や温室効果ガスの削減、資源の有効活用を図ることを目的としている。

 具体的な目標は、2025年度までに「市民から出る生ごみ」と「事業者から生ごみ」を2019年度と比較して、それぞれ2,000トン及び500トン、併せて2,500トン削減することを掲げている。

 この削減目標の達成に向けて、従来からの取組に加えて、3つの事業を重点的に実施する方針である。

1つ目は、市庁舎で先行して開始したフードドライブの拡大である。市民が気軽にフードドライブに参加できるように、食品の受付窓口を拡大していきたい。

2つ目は、フードシェアリングの開始である。事業者による食品ロスの削減を図りながら、市民が気軽に食品ロスの取組に参加できる仕組みを構築したい。

3つ目は、食品リサイクル施設の活用である。家庭から出される燃やせるごみのうち、「生ごみのみ」を分別して収集し、食品リサイクル施設で「たい肥」化する仕組みを構築するものである。製造した「たい肥」は市民へ配布するなどしたい。