町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

らん読日記 記事一覧らん読日記

『現代行政法大系』第9巻 田中舘 照橘「公務員法総説」(有斐閣)

2007.12.02(日)

1 はじめに
 公務員は、公共団体と雇用関係を結んだうえは、免職等の分限処分を受けない限り、退職時までその身分保障は継続されるために、雇用保険に加入する合理的な理由がそこに見出せないため、雇用保険に加入していないのが原則である。

 それが証拠に、2004年度における免職された国家公務員一般職公務員は、約65万人のうちわずか35人を数えるのみであった。
 その免職者も多くは行方不明者だったため、「適格性」を問われた者はほとんどいない、という現状がある。

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西尾 隆『公務員制とプロフェッショナリズム』「公務研究1巻1号」

2007.11.22(木)

【箇所】20007年度後期 早稲田大学大学院 社会科学研究科
【科目】行政組織論Ⅱ行政改革論
【担当】辻 隆夫 教授〈早稲田大学 社会科学総合学術院〉
【著者】西尾 隆 教授〈国際基督教大学 教養学部〉
【タイトル】『公務員制とプロフェッショナリズム』
【掲載誌】「公務研究1巻1号」(良書普及会、1998年)

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兼子 仁『新 地方自治法』(岩波新書)

2007.10.27(土)

【早稲田大学法学部・2006年度】地方自治法Ⅰ・Ⅱ
【担当教員】辻山幸宣〈地方自治総合研究所所長、中央大学大学院公共政策研究科客員教授〉

兼子 仁〈都立大学〉名誉教授による、2000年施行の新地方自治法に対応した著作

辻山先生が地方自治法Ⅰ・Ⅱの参考文献として挙げている、地方自治法に関する基礎文献

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中野 好夫『アラビアのロレンス』〔改訂版〕(岩波新書)

2007.10.19(金)

 デヴィッド・リーン監督によるアカデミー賞受賞作、『アラビアのロレンス』はもちろん名画ですが、今回採り上げるのは、中野好夫による『アラビアのロレンス』〔改訂版〕(岩波新書)です。

 ぼくが新宿武蔵野館で、映画『アラビアのロレンス』を観たのは、中学1年の時でしたから、その面白さを十全に感得することができたのか、といえば、かなり心許ないものがありますが、今般本で読んでみると、あらためてアラビアのロレンスの偉大さ、風変わりさをより深く味わうことができました。

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竹内 洋『大学という病-東大紛擾と教授群像』(中央公論新社:中公叢書)

2007.09.19(水)

 本書は教育社会学を専攻する、竹内洋〈京都大学〉名誉教授による、第13代東大総長平賀譲によって粛学を断行された、東京帝国大学経済学部の紛擾を描いたもので、それは、近代日本の大学史研究では必ずふれられるといってもよい、定番のテーマといわれる題材です。
 初出は、『大学という病』というタイトルで、「中央公論」2001年1月〜8月号に連載されたものです。

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樋口 陽一、山内 敏弘、辻村 みよ子『憲法判例を読みなおす』(日本評論社)

2007.07.26(木)

【箇所】20007年度前期 早稲田大学大学院 社会科学研究科
【科目】現代人権論Ⅰ
【担当】後藤 光男 教授
「選挙権」―在宅投票制廃止訴訟・議員定数訴訟・戸別訪問禁止違憲訴訟―

【緒論】
 日本国憲法15条1項に、公務員の選定・罷免権を「国民固有の権利」と定め、判例も「選挙権は国民の最も重要な基本的権利」であるとしている。
 しかし、この選挙権の内容に何を含ませるか、選挙権に公務的性格もあわせて認めるかという点になると、見解は必ずしも一致しているわけではない。

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金 基成「社会関係資本と地方政府の役割」(日本公共政策学会「公共政策研究」第5号pp.130-140、有斐閣)

2007.07.25(水)

【箇所】20007年度前期 早稲田大学大学院 社会科学研究科
【科目】公共経営論Ⅰ
【担当】片山 泰輔 教授〈静岡文化芸術大学 文化政策学部〉
【著者】金 基成 准教授〈山梨大学大学院 生命環境学専攻〉
「社会関係資本と地方政府の役割」―制度と文化の相互強化的好循環の可能性―
※ 要約
 本研究の目的は、政府政策が社会関係資本(ソーシャルキャピタル)の形成とパフォーマンスの向上に影響するという、最近の社会関係資本概念を巡る理論的論点の蓋然性について、日本の事例を通じて検討することである。
 そのため、まず、ソーシャルキャピタルを媒介にした、制度要因と文化要因の相互強化的な好循環の可能性を明らかにする。

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田村 正勝『新時代の社会哲学』近代的パラダイムの転換[新装版](早稲田大学出版部)

2007.07.24(火)

【科目】2007年度 早稲田大学大学院 社会科学研究科 社会哲学Ⅰ
【担当】田村 正勝 教授〈早稲田大学 社会科学総合学術院

2007年度社会哲学Ⅰテキスト

Ⅱ 社会科学の本質と課題
2 社会科学の主観性・客観性・実践性
 5 政策論の定位
 pp.159〜162
 政策論は、社会科学全体からみると、どのように位置づけられ、展開されるのか。

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梅田 次郎『意識改革と政策形成:三重県庁における自治体組織運営の変革プロセス』(日本公共政策学会「公共政策研究」第2号pp.55-69、有斐閣)

2007.07.23(月)

【箇所】20007年度前期 早稲田大学大学院 社会科学研究科
【科目】公共経営論Ⅰ
【担当】片山 泰輔 教授〈静岡文化芸術大学 文化政策学部〉
【著者】梅田 次郎〈三重県地域振興部長〉
【要約】三重県が事務事業評価システムを導入した狙いは、職員の意識改革と政策形成能力の向上を図るためであった。

 それは、自治体職員の意識構造は、明治以来の中央集権体制によって、創造性より中央政府への配慮を何よりも優先させていたという一種の宿痾に冒されていたからであり、三重県はその克服を志向したのである。

 この改革は、1995年から始められ、それは「伝統的経営」から「企業的経営」へ、そして「ネットワーク型経営」へと至る戦略を構築するものである。

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丸谷 才一『樹影譚』(文春文庫)

2007.06.12(火)

1)恰好
 この小説は、画然と3つの部分に分けられた構成となっている。
 それらはただ時間的、全体的に3つの部分に区切ったわけではなく、それぞれに異なった小説的機能を有した3つの別種のブロックによって形成されたものとなっている。

(1)前置き
 丸谷才一と思しき作者は垂直な壁に映る樹木の影に、魅かれている。
 何故かしらそれに昔から心を惹かれる傾向がある。ただ作者は、それが何故であるのか、明確な理由、根拠が思いつかない。 それを出しに小説を書いてみようとしているのだが、それに着手することができずにいる。
 それは作者が数年前に、どこかで、似たような筋立てのナボコフの小説を読んだことがあるからである。

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