
【青桐集】
『日本政治史』終戦の日に再読す
皆出掛けひとり残さるる夏休み
取り敢へず西瓜叩きて走り去り
逆上がり出来ないままに夏終る
菅野 れい:夏の間中、毎日のように逆上がりの練習に取り組んだの
に、結局出来ないまま夏が終わってしまった。掌いっぱいのマメを見つ
めながら、切ない思いを噛みしめている。「出来ないままに」が効いて
いる。
猿山に喧嘩が絶えぬ太閤忌
【都市集】
試験終へ爽やかなりし教室棟
晩年が押し寄せて来て秋麗
鉄道社員座ることなく秋深し
先生も生徒も見上ぐ流れ星
初出勤何度も施錠秋の朝





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