町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

2025年第4回町田市議会 定例会[一般質問]一般質問

2025.12.09(火)

令和7年第4回定例会 12月8日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

「2025年 第4回定例会」 一般質問  三遊亭らん丈

 自由民主党会派の、三遊亭らん丈でございます。どうぞ、宜しくお願いいたします。

 早いもので令和7年2025年も、師走でございます。

 そこで、ChatGPTに、2025年を象徴する漢字一字として、どんなものが考えられるか、と問うたところが、「進」という漢字を挙げてきました。

 この「進」との選定理由は、次のとおりです。

1、進化・進展:AI、宇宙、医療などの技術がさらに進む年。

2、前進:経済や社会の課題に対して、一歩でも前へ進む期待。

3、新しい時代への“進”:2025年大阪万博など、大きなイベントを迎える節目の年。

 進化、進展、前進、いいじゃないですか。

 たしかに、今年は大阪で関西万博が開催されました。わたしは、行っておりませんが。

 ただ、わたしが思う今年を象徴する漢字1字は、「熊」ですね。今年は、人里に熊がたくさん出没し、多くの人が「くまった」「くまった」のであります。

 ちなみに、G7のうち、首都で熊が人里にまで出てくるのは、わが国だけだそうであります。

 

 それでは、以下の4項目にわたって質問をさせていただきます。

項目番号1、「身寄りのない高齢者支援について」

項目番号2、「歩きやすいまちを目指して」

項目番号3、「災害用トイレについて」

項目番号4、「町田の歴史を後世に伝える取組について」の4項目であります。

 

 まず、「身寄りのない高齢者支援について」でありますが、御存じのとおりわが国は、世界のトップを行く高齢社会です。

 高齢者が多いことはとても、素晴らしいことです。 2024年の日本の女性は世界一長生きをして、平均寿命は87.13歳です。多年にわたってわが国の女性は、世界一の長寿だそうです。
 男性は、それより少し短く、81.09歳ですが、これはこれで立派な数字だと思います。

 ただ、そこに何らの問題がないとは言い切れないもどかしさも、あります。

 高齢になって、単身世帯の増加、持ち家率の低下が進む中、今後、高齢者、低額所得者、障害者などの住宅確保要配慮者の賃貸住宅への居住ニーズが高まることが見込まれています。

 その一方で、賃貸人の中には、孤独死や死亡時の残置物処理、家賃滞納等に対して懸念をお持ちの方がいらっしゃいます。

 このため、誰もが安心して賃貸住宅に居住できる社会の実現を目指して、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給に関する法律である住宅セーフティネット法が、本年改正され、本年10月1日から施行されました。

 改正法では、次の3点を柱として、要配慮者が安心して生活を送るための基盤となる住まいを確保できるよう、賃貸住宅に円滑に入居できるための環境の整備を推進することとしています。

 まず1点目といたしまして、大家さんが賃貸住宅を提供しやすく、要配慮者が円滑に入居できる市場環境の整備を図ります。

 2点目といたしまして、居住支援法人等が入居中サポートを行う賃貸住宅の供給を促進します。

 3点目といたしまして、住宅施策と福祉施策が連携した地域の居住支援体制の強化を図ります。

 そこで、議長の御許しをいただきまして、タブレットに「居住サポート住宅始まります」というリーフレット、「「居住支援法人」にご相談ください」という東京都のリーフレット、「町田市住まいの電話相談窓口」のフライヤーを格納させていただきました。

 また、終活支援、この場合の終活とは、終わりの活動の「終活」ですが、この件ではこの本会議でも何度かふれてまいりましたが、わが国の終活支援の先進自治体に神奈川県の横須賀市があります。その横須賀市が今年度から新たな制度をスタートさせました。

 それは、認知症や孤独死のような「もしも」に備え、身寄りのない高齢者を元気なうちから切れ目のない支援を行うというものです。

 もともと横須賀市は、「エンディング・サポート事業」といって、身寄りがなく、所得が少ない高齢者の終活を市がサポートする事業をおこなっていました。

 利用者は、葬儀から納骨までの「死後事務委任契約」を市が定める葬儀社と結び、市が利用者の暮らしを見守りながら、利用者が亡くなられた後は、火葬に立ち合い、納骨をするというのです。

 緊急連絡先やかかりつけ医をあらかじめ市に知らせておく「終活登録」も、市民であれば無料でできます。

 また、横須賀市では、「市民後見人養成講座」を履修済みの市民が、親族でない人の後見業務をする、市民後見にも取り組んでいます。

 現在、横須賀市では、約80人の身寄りのない高齢者がエンディングプラン・サポート事業の申し込みを市にしている。このうち40人を、市民後見人養成講座の履修者10人が担当しています。

 市内には履修者が多くいますが、実際に活動しているのはごく一部の方に限られます。そこで市が見守りのボランティアを公募し、今年の4月から見守りがスタートしました。

 市民の力を借りながら身寄りのない高齢者たちを元気なうちから見守り、切れ目なく支援していく「横須賀方式」は全国の注目を集めている制度です。

 そこで、伺います。

(1)居住支援への取組について
(2)終活支援の現状について

 以上2点にわたって、質問をいたします。

 

 次に、項目番号2の「歩きやすいまちを目指して」です。

 御存じのとおり、原町田では、夜間になると、一部は昼間でもそうなのですが、客引きや客待ちがいて、お子さんやご婦人が歩きにくいゾーンがあります。

 歩かなくて済むのならばそれでいいのですが、そうもいかない場合もあります。

 そんなことから、もっと安心感をもって歩きたい原町田にしていただきたいという声が私のところにも寄せられています。

 町田市は、中心市街地をウォーカブル、つまり歩きやすい、もっと歩きたくなる町にするべく、ベンチを増やしたり様々な施策を講じてまいりました。

 それに逆行するような動きがこの町田の中心市街地であるものですから、それを看過できないという観点からこの質問をいたします。

 また、今年の8月からは、市民文学館通りを一方通行にいたしました。

 それへの反応には、どのようなものがあるのでしょうか。

 そこで、伺います。

(1)安心感をもって歩ける施策について
(2)文学館通りの整備、進捗について

 

 項目番号3、「災害用トイレについて」ですが、政府の有識者会議が近く公表する首都直下地震に関する新たな被害想定の素案概要が12月5日に判明しました。それによると、マグニチュード7.3の地震が起きると最悪の場合、1万8千人が死亡し、経済被害は83兆円と推計しました。2013年の前回想定から死者数は5千人減、経済被害は12兆円減。住宅の耐震化や火災対策が一定程度進展したことを踏まえたものです。

 このように、死者数や経済被害は減少する傾向ですが、避難者が出ることは、変わりありません。避難される方も、在宅非難される方も、問題はトイレを普段どおりに使えなくなる恐れがあるということです。

 そこで伺います。

(1)災害用トイレの整備状況について
(2)市が備蓄している携帯トイレの現状と今後について
(3)家庭における携帯トイレ備蓄の普及・啓発について

 

 最後に、項目番号4、「町田の歴史を後世に伝える取組について」です。

 町田の歴史に関しては、今まで何度か本会議でも採り上げさせていただきました。

 また、町田地域の歴史研究を目的に活動している「町田地方史研究会」に入会いたしまして、この会の活動に触れまして、地域の歴史に関する資料を収集し、その資料を研究することで、地域に暮らした人々の営みを明らかにすること、それを螢梢していくことがいかに大切であるかに改めて気付かされました。

 また、地域の御宅などに残る歴史資料が相続などにより失われてしまうことを危惧する声を聞いており、史料の散逸につながるのではないかと大変心配をしております。

 そこで、町田市の歴史を継承していくために現状がどのようになっているのか確認するため、今回の一般質問をおこないます。

 町田の歴史を後世に伝えるにあたり、重要だと考えていることはどのようなことなのか。(1)町田の歴史を後世に伝えることについての認識は。

 町田の歴史を後世に伝えるために、これまで様々な取組をおこなってきたと思われますが、どのようなことをおこなってきたのか。(2)町田の歴史を後世に伝えるために取り組んでいることは。

  以上、壇上よりの質問とさせていただきます。