
【青桐集】
結局は同じセーター選ぶ父
中西夕紀主宰: 父へのプレゼントのようだ。一緒にデ
パートへ行って欲しいものを物色していた父が選んだのは、
すでに持っているセーターと同じものだった。何事にも意
欲のなくなってしまった、老いた父を愛おしく思ったこと
だろう。
無患子を見つつかすかな風を知る
キャッチボールやめて見上ぐる雁の列
気ぶつせいな茶会を終へて秋の雨
澄める秋心字池にて落ち合へり
【都市集】
冬ぬくし久方ぶりの今治水
いつの間にむきになりけり掃納
酉の市一円玉を拾ひ上げ
泣く子ども天の川見て笑みこぼす
渋き茶を飲みつ聞こゆる法師蝉





Facebook [3ranjo]
X(旧Twitter) @s_ranjo
Instagram


042-720-4644(留守電対応)
042-720-4644