町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

「エコネット町田 −『町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」について』」町田の、らん丈

2011.09.25(日)

 らん丈は、「エコネット町田」の会員であり、同会では、毎月第4日曜日に町田市民フォーラムにて、推進連絡会議を開いています。
 そこでは、talk&discussionと題して、町田市や環境に関するテーマでtalkerが40分レクチャーし、その後それについてdiscussionしています。
 2011年9月25日のtalkerは、らん丈が勤め、その際のテーマは、『町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」について』でした。
 その際のレジュメは、下記のとおりでした。

「(仮称)まちだ未来づくりプラン」とその実行計画「(仮称)新5ヵ年計画」について

Introduction
 急激に進む少子高齢化や長引く景気の低迷、東日本大震災の影響などにより、町田市を取り巻く社会経済環境は年々厳しさを増しています。

 こうした状況の中、町田市の活力を維持し、それを向上させるためには、どのような予算編成をしていくべきなのか。

 そのためには、中・長期的な視点に立った市政運営が求められており、現在、町田市は町田市基本計画「(仮称)まちだ未来づくりプラン」、「(仮称)町田市新5ヵ年計画」の策定を進めているところです。

 2012年度は、新たな計画の初年度であり、今後5年、10年を見据えた取組みにあたって重要な年度になります。

1、町田市が置かれている状況と課題
(1)将来を担う人が育つまちをつくる
 子育て家庭を支え、子どもの生きる力を育む取組みや、自ら学ぶことができる仕組みづくりなどが必要です。

(2)安心して生活できるまちをつくる
 地域社会で支える仕組みの構築や、大規模災害発生時へのさらなる備えなどが必要となっています。

(3)賑わいのあるまちをつくる
 町田市は、都内でも有数の商業拠点として、市外からも多くの来外者が集まる中心市街地をもっていますが、これからも町田市が「賑わい」のあるまちであり続けるためには、少子高齢化や他の商業集積地の台頭など、様々な社会経済環境が変化している中でも、多くの人々を惹きつける魅力を持ち続けることが必要です。

(4)暮らしやすいまちをつくる
 町田市は、交通の要衝としての利点を活かして発展してきました。

 しかし、鉄道や国道などの広域交通インフラは市域の外縁部を通っており、市域中心部の交通利便性の向上が求められています。

 そこで、道路網、公共交通など交通環境の充実や、良質な住環境、みどりの保全などに配慮したまちづくりを行うことが必要です。

(5)財源等の状況
 2011年度は、市税の減収や、国税・都税に連動する各種交付金の減収により、2年連続して、普通地方交付税の交付団体となりました。

 2012年度の市税についても、厳しい状況にあり、さらなる減収となる見込みです。

 また、近年、生活保護費、保育所運営費などの扶助費や後期高齢者医療事業会計及び介護保険事業会計への繰出金が増え続け、2012年度においても増加が見込まれます。

 さらに、2012年度からの地域主権改革により、東京都から権限が委譲されますが、権限に見合う財源措置が未だに決まっていない状況にあり、今後も動向を注視する必要があります。

2、施策立案の基本的な考え方
 2012年度は、都市の特徴、社会経済環境の変化を踏まえ、町田市が目指す将来の姿を示す町田市基本計画「(仮称)まちだ未来づくりプラン」、「(仮称)町田市新5ヵ年計画」のスタートの年度となります。

3、前提条件
「(仮称)新5ヵ年計画」における財政見通し
 「(仮称)新5ヵ年計画」では、計画期間中である2012年度から2016年度までの財政見通しを明らかにしているが、5年間で74億円の収支不足が見込まれ、大変厳しい財政状況となっている。この収支不足額への対応として繰出金の削減、経常経費の縮減、市税徴収率の向上という3つの取組みを掲げ、収支不足額の解消を図るものとしている。

4、実行方針
(1)「(仮称)新5ヵ年計画」の具体化に向けた予算編成とするため、「(仮称)新5ヵ年計画」の重点事業、改革項目のうち、各部の所管になっているものについて、次の点を整理し、予算案に反映させること。

ア 計画期間中における実施工程(年度別)
イ 2012年度における実施プラン

(2)2012年度の「部長の仕事目標」・「課の仕事目標」における目標・取組項目の達成状況と次年度に向けた課題を明確にする。

(3)2011年8月19日制定の「受益者負担の適正化に関する基本方針(改訂版)」に基づき、使用料及び手数料、負担金等については、対象や料金水準が適正であるかどうかを再検討し、負担の公平性確保の観点と負担均衡の原則に立って適正化を図ること。

(4)「平成22年度包括外部監査報告書」で示された施設の管理運営について見直しを行う。監査対象施設はもとより、監査対象とならなかった施設についても、監査の視点を参考に、施設の有効利用、管理運営コスト等について精査・検証し、徹底した見直しを行い、予算見積書に必ず反映させること。

町田市基本計画「(仮称)まちだ未来づくりプラン」(案)2011年8月
 8月11日から9月9日まで、パブリックコメントを実施した。
1、序
1)計画策定の趣旨
 町田市は、物流、交通の要所として恵まれた環境のもと、人口42万人を超える首都圏の中核都市として、発展を続けています。

 しかし、長期にわたる景気の低迷、少子高齢化の進展、市民の生活スタイルや意識の変化等、地方自治体を取り巻く状況は大きく変化しています。

 そこで、2021年度(平成33年度)までの10年間を見据え、将来のあるべき町田市の姿の実現に向けた取組みの指針となる町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」を策定するものです。

2)計画の位置付け
 町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」は、町田市の市政の基本となる計画で、10年間の基本的な施策を進める根幹とし、「未来づくりプロジェクト」、「基本目標」及び「行政経営基本方針」で構成します。

1、「未来づくりプロジェクト」は、町田市が持つ強みと、市民生活をより充実させるための要素を結び、10年を超える長期的な視点で将来を展望し、次の世代に繋ぐ取組みです。

2、「基本目標」は、まちづくりの課題を明確にしたうえで、施策を体系的に整理し、その方向性や目標を示しています。

3、「行政経営基本方針」は、中長期的な行政経営上の課題と、課題解決に向けた改革の方向性を示しています。
 なお、町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」で示した、方向性や道筋を具体化するための5ヵ年お実行計画として、別途「5ヵ年計画」を策定します。

3)計画期間
 町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」の計画期間は、2012年度から2021年度までの10年間とします。

4)計画人口
 町田市の将来人口推計により、町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」の計画期間最終年度(2021年度)の計画人口は、43万1千人とします。

5)計画間の関係
 上位に、町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」があり、それが内包する「未来づくりプロジェクト」、「基本目標」、「行政経営基本方針」を実現するために、「新5ヵ年計画」を策定し、そこに「重点事業プラン」、「行政経営改革プラン」、「財政見通し」をプランニングさせている。

2、計画策定の特徴
1)都市の特徴
1、概況=42万人を超える首都圏の中核市

2、交通の結節点=小田急線と横浜線。東急田園都市線、京王相模原線が通り、都心まで30〜40分でいける。

3、みどり豊かな丘陵地=貴重な自然環境を将来の世代に引き継ぐため、水田の維持管理の支援や、援農ボランティアの育成など、農地や樹林地の保全に取り組んでいます。

4、商業都市=東京都の商業集積地(956地区)の中で、第7位。

5、住宅都市=首都圏基本計画(第1次)において、商業住宅都市と位置づけられ、大規模団地の建設や土地区画整理などが行われ、市制施行後、12年間で人口は3倍以上の20万人以上となった。

 現在も人口は、増加傾向で、平成22年国勢調査でも、人口増加数は東京都市部において第1位となっている。

6、大学・学園都市=多くの大学・短期大学・専門学校があるため、18〜20歳前後の転入者が多い。

7、活発な市民活動=多くのNPO法人が設立され、東京都に認証されている「主たる事務所」として町田市内で登録している団体は、160ある。

4、計画の体系
1)未来づくりプロジェクト
(1)地域社会づくりを基本とするまちづくりプロジェクト
(2)町田駅周辺の魅力を向上させるプロジェクト
(3)団地再生に向けたプロジェクト
(4)みどりのまちづくりを推進するプロジェクト
(5)基幹交通機能を強化するプロジェクト

2、基本目標
(1)将来を担う人が育つまちをつくる
(2)安心して生活できるまちをつくる
(3)賑わいのあるまちをつくる
(4)暮らしやすいまちをつくる

3、行政経営基本方針
(1)市民と問題意識を共有し、共に地域課題に取り組む
(2)市民の期待にこたえられるよう、市役所の能力を高める
(3)いつでも適切な市民サービスが提供できる財政基盤をつくる

 現況と課題
○少子高齢化の進展により、生産年齢人口が減少するため、市税収入が減少し、財政状況が厳しさを増しています。

○高齢化の進行や家庭の経済環境の悪化等に伴い、社会保障費が増加しています。

○下水道や市民病院のように、市から独立的に経営している組織について、自立的経営を促す必要があります。

5、財政収支見通しについて
 「まちだ未来づくりプラン」では、歳出については10年間の事業計画と所要一般財源について確定するものではなく、また、歳入については経済の先行きが不透明な状況から推計が困難であるため、財政収支の見通しを立てておりません。

「町田市新5ヵ年計画重点事業プラン」(2012年〜2016年度)
1、計画策定の趣旨
 「新5ヵ年計画」は、町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」を着実に具体化していくための5ヵ年計画です。

2、計画の推進と評価
 「新5ヵ年計画」の「重点事業プラン」では、重点事業ごとに今後5年間で達成すべき目標値を示しています。

3、重点事業選定の考え方
○市民の関心が高い課題への対応

◆当面の施政方針(2010年)
◆施政方針(2010年、2011年)
◆その後の社会経済情勢の変化によるもの。震災対応等

政策2 生涯にわたって学べる環境をつくる
 図書館数 6→8 244百万円

 高齢者が住み慣れた地域で生活できる環境をつくる
老人福祉施設整備 1,480百万円
特別養護老人ホーム定員数 1,692人→2,043人
特別養護老人ホーム入所待機者数(要介護3以上) 998人→250人
地域密着型サービス施設数 43箇所→62箇所

経常収支比率
2010年度89.4%→2016年度85.5%
公債費比率
2012年度4.7%→2016年度6.2%
財政調整基金
2010年度71億円→2016年度70億円