町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

まちだ史考会『いしぶみ』掲載記事「その向学心に恐れ入りました」町田の、らん丈

2011.03.21(月)

 まちだ史考会の会員では東日本大震災で被災された方はいらっしゃらないでしょうが、御親族にあっては被災された方が少なからずいらっしゃることと思われますので、被災された方々に心からお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日常に復旧されますように、お祈りいたします。町田市は、精一杯の御支援をさせていただきますので、町田市ホームページに御注目ください。すでに3月20日現在で、町田市は梅粥やビスケット等2万食を支援物資として決めております。⇒https://www.city.machida.tokyo.jp/

 町田市議会としても、義捐金の申し出を決めており、特に、壊滅的な被害を蒙った陸前高田市では、戸羽太市長が、町田市立中学校を卒業した町田市民だったこともあり、別途支援する方途を探っているところです。(3月21日現在)

 さて、「まちだ史考会」では、アーネスト・サトウ著『一外交官の見た明治維新』の読書会に連なり、その末席を汚している三遊亭らん丈です。

 まず、その読書会のレヴェルの高さに言及しないわけにはいきません。現役の大学院生でもある私が指摘するのですから間違いありませんが、大抵の大学院の授業より、この読書会の方が、その知に関する熱い思い入れは、優に凌駕しています。

 読書会では、次回の発表者が司会者となり、当月の発表者が自ら作成したレジュメをもとに進められるのですが、毎回時間いっぱいまで議論を交わし、ともすると、口角泡を飛ばすほどの激論となることもあります。参加者の平均年齢は決して若くはないのですが、調べてきたことを発表する意欲にかけては、年齢に左右されることがないという好き証左を見る思いです。大学院生に、一度この読書会を見せたいぐらいのものです。

 困るのは、実際に現地に赴いて資料を取り寄せるなんという方もいらっしゃって、それが近いのならば兎も角、九州だの山口県に及ぶとなると、早々出来ることではなく、思わず「参りました」といいたくもなります。

 ただ、ひとつ心配なことがあるのです。それは、この読書会はほとんど男性が占めており、女性の参加者が少ないということなのです。たしかに、議論は大いにすべきです。けれど、女性が怖気づくほどの議論には再考を促したいのです。

 日本の場合、歴史学者に女性がすくないという事実がありますが、まちだ史考会にあっては、その弊に陥るべきではないと愚考するのです。