2008年に一橋大学は、キャッチフレーズ に、<Captains of Industry ~知と業(わざ)のフロンティア~> を新たに選定しました。“キャプテンズ・オブ・インダストリー”とは、イギリスの思想家にして歴史家、Thomas Carlyle(1795~1881)が1843年に著した“Past and Present”(邦題『過去と現在』)が原典です。同書、第4編“ホロスコープ”第4章は“キャプテンズ・オブ・インダストリー”と題され、この中でカーライルは、“キャプテンズ・オブ・ザ・ワールド”としての“リーダーズ・オブ・インダストリー”を論じています。
“キャプテンズ・オブ・インダストリー”つまり、国際的に通用する産業界のリーダーたり得る人材の育成。これが教育機関として一橋大学が創設されて以来、使命としてきたものです。明治8(1875)年に森有礼が私設した商法講習所の時代から本学は、単に西洋式の「商法」-「商い方」を身に付け、即戦力になる人材を供給することだけではなく、“キャプテンズ・オブ・インダストリー”にふさわしい実業人の育成を目標としてきました。産業界における高貴な騎士道精神を前提とした“キャプテンズ・オブ・インダストリー”は、一橋大学の理念として、今に至るまで語り続けられてきました。