町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

「市議会議員1年生」議員活動

2007.05.20(日)

 2006年2月に行われた町田市議会議員選挙で初めて議席を頂戴いたしましてから、御蔭様を持ちまして、早くも1年が経ちました。
 アッという間の1年だったというのが、まさしく実感です。

 なにぶん私の場合、落語家としての営業がございますが、議員活動に専念するために、開店休業状態であります。
 それでも、落語家でありながらの議員という稀少性のためか、講演依頼もそこそこありますが、議員活動を当然のことながら最優先にしておりますので、その御依頼に充分お答えできないのが目下の悩みです。

 その活動を含めて、私の活動形態は大別して下記のようになっています。
1、町田市議会議員
2、落語家
3、町田市消防団員
4、早稲田大学大学院生(社会科学研究科)
 以上4つの活動を行っているのですから、暇な時間があろうはずがありません。

 このうち、今回は議員活動について、お話をしたいと思います。
 そこで、上記にならって議員としての活動形態を箇条書きにしてみましょう。

1、定例会
1)本会議
[1]一般質問
[2]質疑
[3]表決
[4]議案説明会
[5]全員協議会
[6]議会運営委員会
[7]代表者会議
[8]議員提出議案
[9]臨時会
2)常任委員会
[1]請願・陳情審査
[2]委員会提出議案
[3]行政視察(年1回;2泊3日)
3)特別委員会
[1]行政視察
4)会派勉強会
[1]会派視察
5)議員研修会

 まず定例会ですが、ほとんどの自治体と同じように、町田市議会も3、6、9、12月の年4回開かれます。

 本会議が招集されますと、まず市長が、議案の提案理由を説明します。
それが終わると、議会運営委員会が開かれ、当定例会の議会運営についての大枠を決めます。
 次に、常任委員会ごとに、所管の各部長による議案説明会が開かれます。
ちなみに、町田市議会は、常任委員会が4つありまして、下記のような構成になっています。

 委員会名の下にそれぞれの所管を掲示しました。
1、企画総務常任委員会
企画部、総務部、税務部、会計課、選挙管理委員会、監査委員、農業委員会、他の委員会の所管に属しない事項
2、保健福祉常任委員会
健康福祉部、子ども生活部、町田市民病院
3、文教生活常任委員会
市民部、教育委員会(学校教育部、生涯学習部)
4、都市環境常任委員会
環境・産業部、清掃事業部、建設部、都市計画部、水道部、下水道部

 こうして、本会議における議案提案理由説明、各委員会所管部による議案説明会が行われることによって、委員会でどんなことを審議するかのアウトラインを、議員はつかむことができます。

 それを基にして、いよいよ一般質問です。
 町田市議会の場合、議員一人の持ち時間は1時間です。
 その間に、壇上からまず議員が理事者(市長、副市長、各部長、委員長)に対して質問を行った後、議員は自席に戻り、理事者の答弁を聞くことになります。
 答弁を聞いた後、議員は自席から1時間という時間内において、再質問、再々質問を行い、何とかして自らの提案を理事者に納得してもらい、その実現を図ろうとします。
 これがうまくいけば、自らの提案が受け容れられ、実現されます。
 らん丈の場合ですと、「広報まちだ」へのQRコードの掲示が、町田市の施策に取り入れられた結果、実現しました。

 ここで、一般質問について疑問を抱かれないようにするために、その意義を、違う角度からお話します。
 上記のように、QRコードの掲載が実現したことは、たしかに議員冥利に尽きることですが、肝心なのは、議員の一般質問によって、すぐに施策として具現化しなくても、有意義な一般質問は多々ある、ということです。
 つまり、小さな問題であれば、容易に対処することが可能なので、すぐに施策として実現されますが、大きな問題、たとえば、都市再開発といった問題は、一朝一夕の対処は到底困難です。
 ですから、議員として一般質問での成果ばかりを誇ることは、あまり大きな意味はないのではないかと考えております。

 ただ、そうではあるものの、市民の負託を頂き、議席を預かるものとして、一般質問を有効に活用しないというのも、これも当然ながらとてももったいないことですから、ぼくは必ず一般質問はすることにしています。

 どんな内容の質問をしたのかは、定例会の翌月に「町田市議会だより」として発行しますし、なによりも、町田市議会のHPでは、本会議をインターネット中継していますから、是非、ごらんください。

 もちろん中継をご覧いただけない場合もあるでしょうから、録画でもご覧になれます。

 一般質問が終わると、質疑です。
 質疑は、一般質問とは異なり、施策の根拠を質すことを眼目とします。
 同じように質疑は、一般質問とは違い、壇上からの質疑の後、自席からの質疑は2回、都合3回までの質疑しか認められていません。

 それが終わると、常任委員会が行われます。
 常任委員会の場合は、一般質問や質疑とは異なり、理事者との事前の打ち合わせは一切せずに、その場で、議員の質問に理事者が答える形態です。
 逆に言えば、一般質問と質疑は、どんな内容なのかは、事前に議員から理事者に伝え、それをもとに所管の課長クラスと打ち合わせをすることになっています。

 そうすることによって、本会議では揚げ足取りではなく、実のある議論を戦わせようということなのですが、これも一長一短がありまして、打ち合わせをすることによって、形式主義に陥ることもないではありませんし、また、打ち合わせの内容と大幅に違うことは質問できず、議員の裁量が狭められてしまう可能性を否定することはできません。

 委員会が終わると、議事整理後、いよいよ本会議での表決です。
 ここで、すべての議案について議会で可否が決まるわけですから、議員として最も重要な行為だという言い方が可能です。
 紙数が残り少なくなってきたので、議員提出議案や委員会提出議案については触れることが出来なくなってしまいましたので、別の機会に譲るとして、委員会には常任とともに、町田市議会の場合、災害対策のような法外委員会と決算や議会改革調査、町田市庁舎建設等に関する調査のような特別委員会もあります。

 ぼくは、町田市庁舎建設等に関する庁舎特別委員会(通称「庁特」)に属しており、そこでの活動も新たな機会に触れたいと思います。