町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

平成21年第3回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2009.09.08(火)

「2009年 第3回定例会」一般質問  三遊亭らん丈

 おはようございます。
 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」これはいうまでもなく、『古今和歌集』秋の歌劈頭にある、藤原敏行による名歌です。四季の彩りに恵まれた日本に生まれ、育って、よかったなぁとつくづく思わせる名歌であります。

 和歌とはいうまでもなく、芸術作品ですが、ドイツの哲学者ヘーゲルは、市民社会の到達点として、互いの自由を認め合うだけでなく、それによってもたらされる創造物、実際には芸術作品を評価しあう社会を想定していたらしいのです。

 つまり、ヘーゲルによれば、市の施策も芸術作品なのだそうです。そんな市民社会の実現のために、私も微力ながら努力してまいりたいと念じております。

 それでは、通告に基づきまして、今回は以下の4項目について一般質問をさせていただきます。
1、町田市から誤送付した文書や誤って振り込んだ事案について
2、町田市における予算編成について
3、「町田市観光コンベンション協会」について
4、給食に工夫を凝らしては

 先日、定額給付金が私の銀行口座に振り込まれました。
 それを記帳しましたところ、なんと、本来振り込まれる金額の倍額が振り込まれていたのでした。

 私は一瞬大変に喜びました。しかし、これを全額受け取るのはいくらなんでもまずいだろうと思い直し、誤って振り込まれた分の給付金は、7月21日に町田市に納入いたしました。

 マックス・ヴェーバーは、官僚について、「怒りも興奮もなく」仕事を淡々とこなすところに本質があると評し、その官僚を使いこなす政治家には、逆に怒りや興奮が必要である、と指摘しているところであります。

 定額給付金では、相当程度興奮させていただいたのですが、これは、なにも私1人に起こった出来事ではなく、町田市は新聞報道によりますと4世帯に定額給付金を二重に振り込んでいたことが判明いたしました。この件に関しましては、当議会平成21年第2回定例会において、私が一般質問をしたところ、市民部長より、「当市においては、過誤の給付事例は現段階ではございません。」との御答弁を頂いているところでございます。ところが、その後、過誤の給付をしていたことが発覚したわけですね。

 また、町田市から市税催告書を誤送付した件もあると聞いております。
そこで、伺います。
(1)今年、町田市から誤送付した文書、誤って振り込んだ事案はどのくらいあり、その経年変化はどのように推移しているのか。
(2)それへの対処を町田市はどのように行っているのか。

 次に、町田市における予算編成について、ですが、たとえば、日本の中央政府の場合、予算編成では、分野毎に設けた概算要求基準に沿って各省庁が予算要求をまとめ、財務省に提出するわけですが、それが例年ですと、概算要求基準を7月末ごろ閣議了解し、8月末に要求を締切り、それを財務省が査定し、政府は年末に予算案を決めるという流れがあります。

 それが、今年は概算要求基準が7月末ではなく、7月1日であった。そこで、厚生労働省では、来年度の予算の概算要求を一般会計では、26兆4133億円にした。それは、今年度当初予算の5.0%増であった。ということが、新聞等で公開されるため、ひろく市民がその情報を共有することができるのであります。

 では、町田市の場合は、どうなのか、というと、過日、石阪市長は、来年度の予算編成方針について、プレスリリースしたところですが、それがなかなか新聞の記事にならない現実があります。
したがって、予算編成の流れが時系列でどのように推移しているのかが、可視化されていないのではないかという懸念を払拭することができないのです。
 そこで、伺います。
 記者会見等で明らかにしている、町田市の予算編成について、時系列で理解できるように視覚化してはどうか。

 3番目は、「町田市観光コンベンション協会」について、です。
昨年の10月1日に、観光庁が発足しまして、中央政府は、「観光立国」を明確に打ち出しているところでございます。
翻って、町田市では、「一般社団法人町田市観光コンベンション協会」が、本年4月1日に法人登記された次第であります。
 4月1日から5ヶ月以上経過したわけですが、「町田市観光コンベンション協会」が設立されて、設立後の感触と今後の展望を問います。

 最後は、「給食に工夫を凝らしては」であります。
 過日、文教社会常任委員として、町田市の学校給食をいただく機会に恵まれたのですが、わたしが、町田第四小学校の児童だった頃とは違い、格段に美味しくなったものだと認識させられた次第であります。これも、栄養士さんをはじめ関係する方々のご努力のお蔭と御礼申し上げるのですが、ただ、まだ手をつけていない方策で新たな視角から考えたメニューづくりを取り入れることも、児童生徒がより一層給食に親しみを覚えるのではないかと、考えます。それに関しまして、町田市の御所見をうかがいます。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。