町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

2020年第4回町田市議会 定例会「一般質問」一般質問

2020.12.09(水)

令和2年第4回定例会 12月9日
町田市議会本会議における一般質問において壇上よりおこなった部分 三遊亭らん丈

 今定例会での一般質問は、私で33番目。残すところ私を含めてあと二人。もう一息の御辛抱でございます。どうぞ、宜しくお願いを、申し上げます。

 12月4日から13日まで、町田市市民協働フェスティバル「まちカフェ!10days」を開催しておりまして、町田市役所1階のみんなの広場では、「まちカフェ!の森」が展示されております。

 その「まちカフェ!10days協賛企画 鎌倉街道ロマン・ウォーク」に参加いたしました。2日間にわたるイベントでしたが、わたしはその初日の、サン町田旭体育館から井出ノ沢古戦場碑、一色伊代守の館跡から、薬師池公園四季彩の杜西園ウェルカムゲートで昼食をとり、野津田のせせらぎ公園で解散というコースを歩き、紅葉の町田を満喫いたしました。

 その道中、おなじ森野にお住まいの先輩からいろいろなお話を伺い、なかには今ではちょっと信じられないようなことまでうかがいました。それというのも、その方は、森野1丁目の今でいうと、みずほ銀行の上あたりにお住まいだった、というのですが、その方が住んでいた昭和30年代は、小田急線は新原町田駅ですね。横浜線は、原町田駅。新原町田駅の脇は、私も覚えていますが、崖状になっておりまして、そこでなんと山羊を飼っていた方がいらっしゃって、その方から山羊の乳をもらって飲むのが何よりの御馳走だった、というのです。

 こんなことを聞いても、にわかには信じられないかもしれません。みずほ銀行の上あたりで、山羊を飼っていたなんて。それが、ほんの60年前の町田の姿なのです。

 その後、森野には昭和38年に、住宅供給公社による森野住宅への入居がはじまり、この市役所が建っているところには当時、日米富士自転車の工場があったのです。市民ホールはボウリング場でした。隔世の感があります。

 当時の町田市の人口は、まだ20万人に達してはいませんでした。そこから、今や43万人に手が届こうかというほどに発展してきた町田市に関しまして、次の4項目にわたって一般質問を行います。

項目番号1、「町田市都市計画マスタープランについて」

2、「町田市のシェアサイクル(社会実験中)の現状と課題」

3、「長寿の方にやさしい町田市について」

4、「効率的・効果的な図書館サービスのアクションプランについて」

 まず、項目番号1の「町田市都市計画マスタープランについて」です。

 町田市は1999年に、都市計画法18条の2の規定に基づき、「町田市都市計画マスタープラン」を策定いたしました。その後、2011年・2013年に「マスタープラン」を改訂し、市長が言うように、“まちづくりの基本書”である現行のマスタープランは、目標時期を2020年としているのです。そこでの将来人口予測では、2020年の町田市の人口を43万人と想定していますが、現在の町田市の人口は429,112人ですから、「はやぶさ2」の帰還ではありませんが、ドンピシャの数値であります。
 今後の町田市は、多摩都市モノレールを中心とした大規模交通基盤を整備することも大きな課題だと思われますが、そこで、質問をいたします。

(1)当初の計画の目標時期の2020年を迎えて問う。

 項目番号2は、「町田市のシェアサイクル(社会実験中)の現状と課題」であります。

 町田市は、昨年から、シェアサイクルの社会実験を始めました。

 ここで、国内外におけるシェアサイクルの導入状況をみますと、北米、ヨーロッパ、中国を中心に約2,300の都市で導入されており、わが国では225都市で導入済みということです。今後、導入を検討している自治体は町田市を含めて63ある、ということです。

 これほど多くの自治体が導入しているシェアサイクルには、課題があるのも事実です。たとえば、採算性をどう確保するのか、あるいは運営規模をどうするのか、運営事業者が撤退した場合の影響も考慮しなければなりません。

 ただ、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえる新たな「移動」の概念であるMaaSが喧伝されている中、シェアサイクルを社会実験で終わらせるのはもったいないと思うのです。

 そこで伺います。
(1)シェアサイクルの現状を問う。
(2)現状を踏まえて、その課題を問う。

 次に、項目番号3の「長寿の方にやさしい町田市について」です。

 ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。そこで、「人生100年時代」と言われているのです。わたしが幼少の砌、100歳の方というのは、お見受けしたことはありませんでしたが、今や珍しくありません。先日、ある特別養護老人ホームに伺う機会があり、そこに新しく入った93歳のおじいちゃんが周りの方から、「ルーキー」と呼ばれているので驚いたのですが、いまや、93歳のルーキーが珍しくはないのです。

 ただ、元気で長生きであればいいのですが、そういう方ばかりではありません。なかには、認知症を患う方もいらっしゃいます。2040年ですから、あと20年後、高齢者のうち、4人に1人が認知症になるという予測があります。

 そうなると、医療や福祉関係者だけで認知症に対応することはほぼ不可能です。認知症の方も、主体性をもって、安心して暮らしていけるようにと、「認知症事故救済制度」に加入した方の保険料を支払う自治体が54もある、というのです。

 そこで、伺います。
(1)認知症対策を問う。
(2)長寿祝金について

 最後に、項目番号4の「効率的・効果的な図書館サービスのアクションプランについて」伺います。

 町田市立図書館は、先月から、横浜市立図書館と相互利用ができるようになったのは、朗報です。これで、町田市は接しているすべての自治体の図書館と相互利用ができるようになったのです。こうして、「野毛の図書館」として全国にその名を轟かせている横浜市中央図書館の本も借りることができるようになったことは嬉しいことであります。町田市立図書館は8館あり、その蔵書の合計が1,168,080冊ですが、野毛の図書館は1館で蔵書が175万冊もあるのですから、野毛の図書館は市立図書館では全国トップクラスの蔵書を誇っています。

 さて、今回伺うのは、今年の2月に策定されたアクションプランです。表紙に~まちに出よう。本を持って~というどこかで聞いたことがあるようなフレイズに誘われて読み進めましたところ、町田市立図書館を、まちで活動する人々を支える図書館にしたい、という気概を感じることができました。図書館員は積極的に地域に飛び出していく、というのです。それを実現させる3つのアクションプランが、提示されています。それは、「図書館サービスの見直し」、「図書館資源の再配分」、「図書館の運営体制の確立」というのです。

 ただ、この思いは、市民に充分に伝わっているとは、とても思えないのです。また、今まで市の職員が直接運営してきた事業を民間に委ねることや、施設の再編は大きな転機であり、その動向には大いに注目しているところであります。その際、最も重視されるのは、市民にとって重要な図書館サービスが今後どうなるのか、という点です。そこで、このアクションプランが目指しているのは何であり、それを実現させるために、具体的に取り組んでいるのは何か。今年度の取組状況をお知らせ願いたい。あわせて、今後取り組むことやその展望をお聞かせください。

(1)目的は。
(2)今年度の取組状況は。
(3)今後の展望は。

 以上、壇上からの質問とさせていただきます。