町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

はるかぜ vol.26 2018年10月号市政報告『はるかぜ』

2018.10.01(月)

・『「ぷらっと」─みんなでつくる未来の場(かたち)』
・『町田市のマンホール蓋』
・『町田市決算審査意見書』

『ぷらっと』─みんなでつくる未来の場(かたち)

1、「空飛ぶクルマ」

 米自動車王手フォード・モーター創業者のへンリー・フォードは約80年前、「飛行機と車を組み合わせた乗り物は実現する。笑うかもしれない。でも実現する」と予言したとされますが、数人を乗せて空中を自由に移動できる「空飛ぶクルマ」の開発が世界で進んでいます。こうした乗り物は長い間、夢物語でしたが、ドローンの普及に伴って関連技術が進化し、米企業が2020年代に「空のライドシェア(相乗り)」の実現を掲げ、欧米などの航空機メーカーが応じたことで現実味を帯びてきたというのです。

 日本でも「空飛ぶクルマ」を新たな産業につなげようとする動きが、出ています。

 政府は本年6月に、「未来投資戦略」で、実現に向けて後押しする方針を打ち出しました。近く官民で議論する協議会を立ち上げ、2020年代の実用化に向けた工程表をまとめるそうです。経産省も2019年度当初予算の概算要求で、電池の高性能化など、空飛ぶクルマにもつながる開発費の一部補助を盛り込むことを検討中だというのです。

 宇宙航空研究開発機構の西沢啓・研究領域主幹は「実現すれば、高速で移動できるシステムを短期間に低コストで構築できる。渋滞とも無縁の『夢の移動手段』だ」と話しています(朝日新聞2018年8月19日朝刊)。

 なるほど、「空飛ぶクルマ」ならば、渋滞とも無縁の文字通り、『夢の移動手段』と言えましょう。

2、イタリアジェノバの橋崩落

 「空飛ぶクルマ」であれば、橋はいりませんが、普通のクルマは橋がなくては対岸に行くことはできません。

 記憶に新しいところで、8月14日にイタリア北部ジェノバで起きた、幹線道路の高架橋の崩落事故がありました。その事故で、40名以上もの死者を出したのです。

 全長1.2kmの橋のうち長さ約200mにわたって崩落し、車など30台以上が約40m下の地面に落下したというのです。

 その背景にあるのが、イタリア政府による公共事業費の削減です。経済協力開発機構(OECD)によると、イタリアの道路への投資額は2006年に142億ユーロ(約1兆7,900億円)あり、欧州連合(EU)最大でした。しかし、2008年の金融危機以降は急減し、2015年には51億ユーロ(約6,400意円)へと、独仏英の4~6割程度の規模にまで縮小したというのです。

 また、イタリアでは、施工不良や補修費用の不足から、道路の至る所に穴が開いており、伊紙コリエレ・デラ・セラによると、今年の1月から7月上旬だけで、90人もの方々が道路の穴が原因とみられる事故で死亡した、というのです。

3、「みんなでつくる未来の場(かたち)」

 このように、未来は夢ばかりが満ち溢れているわけではなく、今そこにある危機も至る所にあるのです。

 そんな状況を鑑みて町田市は、手を拱いているわけではありません。政策経営部企画政策課では今年の3月から、『ぷらっと』という公共施設マネジメント広報紙を発行しています。同紙の副題は、「みんなでつくる未来の場(かたち)」と銘打たれており、創刊号のトップには、「公共施設・公共空間のより良いかたちをみんなのちからを合わせて実現していきましょう」とのモットーが記されています。

 つづいて、「町田市は将来を見据えた公共施設の再編に取り組んでいます」と記します。1960年代後半から80年代前半、高度経済成長期の急激な人口増加や社会環境変化に対応するため、学校を中心に建設されたたくさんの公共施設がありますが、それから半世紀を経て、多くの公共施設は老朽化し建替え時期が迫っています。そのような状況においても、必要なサービスや機能を維持するため、町田市では再編に取り組んでいます、というのです。

 このように、町田市では、「多くの公共施設は老朽化し建替え時期が迫っていますが、そのすべてを残していくことはできません」と明言しているのです。

 そこで、強調されているのが、町田市人口はいよいよ減るのですが、ただ減るのではなく、問題は、人口比にして、15歳未満の年少人口と15~64歳の生産年齢人口が減るのが問題だというのです。そして、それは、町田市だけでは、いかんともしがたいわが国を覆つている問題だというのです。(下段のグラフを参照

4、「26施設機能毎の今後の方向性と短期再編プログラム」

 今年の8月に発行された『ぷらっと』2号では、学校や図書館、スポーツ施設など公共施設を26種類に分類し、施設機能毎に今後の方向性を示しています。

 そこで指摘しているのが、今ある建物をすべて維持するためには、現在の約1.7倍の莫大な維持更新費用が必要である、ということです。

 上記26種類の公共施設の今後の方向性、取り組み、短期再編プログラムが年度ごとに示されていますので、町田市の将来をお考えの方は是非、ご覧になってください。

 同紙をお持ちでない方は、町田氏のHPにも掲示されています。urlはこちらです。⇒https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/gyousei/keiei/kokyoshisetsumanagement/koukyousisetu_syuti.files/puratto2.pdf


『町田市のマンホール蓋』

マンホール蓋は「路上の文化物」

 日本全国にマンホール蓋がどれぐらいあるか、御存じでしょうか。約1,500万枚設置されており、そのデザインは、12,000種類以上にのぼるそうです。

 近年では、各自治体がマンホール蓋を「路上の文化物」と捉え、そのデザインによって「ご当地モノ」を紹介する動きが活発化しているのです。

 そこで町田市でも、市の鳥であるカワセミや市の花であるサルビアなどの地域資源をつうじて、下水道事業に関心をもっていただくことを目的として、「町田市ならではの魅力を発信するマンホール蓋」へとデザインを変更いたします。

 マンホール蓋はたかだか直径60cmに過ぎませんが、そこに町田市の魅力を盛り込むことによって、下水道に抱かれているネガティブなイメージを拭い去り、逆に観光や地域の活性化に向けて大いなる活用が期待されています。

 それを後押しするのが、2018年6月における町田市議会本会議での、らん丈です。「マンホール蓋をより一層有効活用する方策を問う」と題して、一般質間をおこなっております。

 その答弁は、下水道部長より「マンホールカードの導入は、新しいデザインのマンホール蓋の製作後、検討予定です。今後、他自治体の動向や広告事業の収益や効果などを注視していきたい」との答弁を引き出すことができたのです。こうして、町田市のマンホール蓋は、その姿を大きく変えることとなったのです。


『町田市決算審査意見書』

1、予算の執行状況

 平成29年度(2017年度)一般会計及ぴ各特別会計歳入歳出決算の審査結果が、本年8月より公表されています。⇒https://www.city.machida.tokyo.jp/shi_kansa/kansa_kekka/kessan.html

 それによると、一般会計当初予算額は、前年度に比べ、59億3,048万3千円(4.2%)増加し、1,461億5,702万1千円でした。一般会計歳入歳出決算は、前年度に比べ、収入済額が85億2,720万3千円(5.9%)、支出済額が82億7,485万1千円(5.9%)の増加となりました。

2、資金収支状況

〇 一般会計の歳入では、前年度に比べ、主に繰入金、国庫支出金、市債、都支出金が合計73億1,598万9千円(13,8%)増加しています。

 一方、主に繰越金、市税、使用料及び手数料が合計4億4,241万4千円(0.6%)減少しました。

〇 歳入のうち最大規模の款である、市税の収入済額が686億467万1千円で前年度に比べ8,654万9千円(0.1%)減少しました。

 調定額では6億726万2千円(0.9%)減少しています。これは、公平公正な徴収に努めた結果、収入未済額としての滞納繰越額が前年度に比べ3億5,696万6千円減少したことによります。

〇 町田市の将来人口の推計によると、2020年以降人口減少が見込まれますが、生産年齢人口(15歳から64歳)は2005年以降、すでに減少傾向です。このような状況においては、今後歳入の中核である市税収入の大幅な伸びは期待できません。

町田市の将来人口推計(年齢3区分) | 町田市未来づくり研究所推計による
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母校町田第四小学校の花壇づくりボランティア活動
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地元の公園に盆踊り用の櫓を設置
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消防団員として盆踊りでの警戒活動
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