町田市議会議員 会派「自由民主党」/(一社)落語協会 真打 三遊亭らん丈【公式ウェブサイト】

三遊亭 らん丈

はるかぜ vol.10 2011年4月号市政報告『はるかぜ』

2011.04.01(金)

・「議員提出議案第8号」可決
・好い加減にしなさいの、一橋大学

「議員提出議案第8号」可決

(1)らん丈が筆頭署名議員となった議員提出議案

 町田市議会の定例会が開催された翌月に発行される、「町田市議会だより」は年4回発行されますが、今年(2011年)の1月30日に発行された「町田市議会だより」179号では、前年の12月に行われた2010年第4回定例会での審議の結果が、通常の「市議会だより」同様、最終頁となる8面に一覧表となって表示されています。

 お手許に「市議会だより」をお持ちでない方は、町田市議会のHPにもアップされていますから、そこで御確認できます。

 そこに、議員提出議案として、「町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」とされている第8号議案は、昨年(2010年)の第2回定例会(6月議会)において、当時属していた会派「まちだ新世紀・みんな」の代表だった私が、提出議員の筆頭に署名したものだったのです(署名議員は全4名)。

 議員提出議案第8号は、その第2回定例会において、同議案の審査を担当する総務常任委員会で継続審査となったため本会議に上程されることなく、続けて第3回定例会(9月議会)でも同じく継続審査となり、第4回定例会(12月議会)で初めて常任委員会での審査をおえることができました。その間、3度の定例会における、第8号議案に費やした各常任委員会での審査時間の合計は、5時間を優に超えていました。

 12月定例会の総務常任委員会で、同議案の採決を行ったところ、同議案を賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決したのです。その後本会議において表決を行ったところ、委員会での採決のとおり、同議案は賛成多数をもって原案のとおり可決されたのでした。

 この経緯をお読みになって、多少なりとも議会のことを御存じの方であれば、2回も継続審査となった議案とはいったいどんなものなのかと、その内容を知りたいとお思いになることでしょう。なぜならば、多くの議案は継続審査を経ることなく本会議において採決され、たとえ継続審査となっても、たいていは1回にとどまるからです。まして、一議案に関しての審査時間が5時間を超えていたのですから、これは、異例ともいえる長時間にわたる審査でした。

 その議案の内容も、町田市議会のHPに掲載されています。「会議の結果」という欄をクリックしていただいて、平成22年6月第2回定例会の「議員提出議案内容」に、「町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」と記されており、続けて、次のように掲示されています。

 町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例(昭和33年4月町田市条例第20号)の一部を次のように改正する。

  • 第3条中「当月分」を「日」に改める。
  • 第4条第1項中「、死亡」を削り、「当月分までの」を「日まで」に改め、同条第2項を次のように改める。
    2 議長、副議長及び議員が死亡によりその職を離れたときは、その日の属する月まで議員報酬を支給する。
  • 第4条の次に次の1条を加える。
    第4条の2 第3条又は前条第1項の規定により議員報酬を支給する場合で、月の初日から支給するとき以外のとき、又は月の末日まで支給するとき以外のときは、日割計算により支給する。
  • -附 則-
    この条例は、平成22年7月1日から施行する。

 附則にある、施行する日時は、継続審査となったため、第3定例会において、平成23年4月1日からと変更したため、この条例は、本年4月から施行されます。

(2)議員提出議案の内容

 条例は、法律とおなじように、その対象となる事象を概括的に規定するものなので、その内容をすぐに理解できるとは限りません。

 そこで、その内容をごく簡単に御説明しますと、町田市議会議員の場合、その任期は選挙が執行された年の3月9日をもって始まります。その際の、議員報酬をどのようにとらえるか、この議案ではそれに変更を迫ったのでした。

 市議会議員は、地方自治法によれば、その203条で次のような報酬を支給されるものです。

203条 普通地方公共団体は、その議会の議員に対し、議員報酬を支給しなければならない。

 このように、われわれ地方議会の議員は、地方自治法を根拠に議員報酬が支給されるのです。
同条4項では、次のように記されています。

4 議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給方法は、条例でこれを定めなければならない。

 では、町田市の条例では、議員報酬をどのように定めているのでしょうか。

 町田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例3条に、次のように記しています。

「市議会議長及び副議長(以下「議長、副議長」という。)には、その選挙された当月分から、市議会議員(以下「議員」という。)には、その職についた当月分からそれぞれ報酬を支給する。」

がその該当する条文です。

 このように、議長及び副議長は「選挙された当月分」から、市議会議員は、「その職についた当月分からそれぞれ報酬を支給」されるのです。

 これに、議員提出議案8号では異を唱え、「当月分」ではなく「日」が、相当である、と主張しているのです。

 つまり、現在の条例では、町田市議会議員は、国会議員と同じように、その職についた「当月分」から議員報酬が支給されるため、3月9日から議員になっても、その月の議員報酬は、職についていない1日から8日までの分を含めて支給されるのです。

 それを、議員提出議案8号は、おかしい、と主張して、1日から8日までの分は、議員報酬の支給対象からはずし、その月の議員報酬は減額すべき、という考えを盛り込んでいるのです。

 それを主張して提案した「議員提出議案8号」ですが、すでに記したように、総務常任委員会では、2度も継続審査となり、3度目の定例会で、やっと「原案のとおり可決すべきものと決した」のでした。

 私は、この議員提出議案では筆頭に署名をしているため、答弁者として、総務常任委員会委員の質疑を主に答弁しました。

 とくに、2010年12月議会では、12月9日から急性虫垂炎のため、町田市民病院に入院をしたのですが、12月14日午前10時に総務常任委員会が開議されるため、当日急遽退院し、午後からの審査では、答弁者として主に質疑を受け、その結果、「原案のとおり可決すべきものと決した」というじつに思い出深い議案なのです。


好い加減にしなさいの、一橋大学

(1)一橋大学国際・公共政策大学院に入学

 何ごとにも程、というものがあるのは、ぼくでもわかってはいるつもりでした。

 たとえば、じつにしばしば「勉強は一生続くもの」という言葉を聞きますが、たしかにそれはそうであろうけれど、だからといって、(大学だけが勉強する機関ではありませんが)10年以上大学(大学院も含む)に通学する人はごく僅かしかいないでしょう。

 ぼくは、すでに文学部4年、経済学部2年、社会科学部2年、大学院社会科学研究科2年、大学院法学研究科2年と、あわせて12年にわたって大学に通学してきました。

 さらに屋上屋を架すように、今度は、専門職学位課程をもつ一橋大学国際・公共政策大学院に、2011年4月に入学します。

 これを読んで呆れる方もいらっしゃることでしょう。何年大学に通えば気が済むんだ、と。

 ただ、ここでお断りしておきたいのは、その際の入学料や学費はすべて、私費で賄い、議員の政務調査費は1円たりとも使っていないことです。

 当然のことながら、議員活動を最優先にしている従来からの方針にいささかの変わりがあろうはずはなく、これからも、まずは議員活動に専心し、その余剰の時間をもって大学院に通うことになります。

 たとえば、法学研究科での修士論文は、19万字程度(400字詰原稿用紙470枚程度)書きましたが、それにしたところで、議員活動の合間を縫って作成したものです。

 ただ、12年大学に通学しても、まだまだ学び足りないと思うので、あらためて2011年から、今度は一橋大学の大学院に通う、というのがぼくの率直な気持ちです。

(2)国際・公共政策大学院

 それでは、一橋大学国際・公共政策大学院においてぼくは、いったい何を学ぼうとしているのでしょうか。

 先程も記したように、すでに12年間にわたって大学や大学院で学んできており、そこで履修した科目はほぼすべてにわたってらん丈のHPに掲示しています。

 それに加えてこのたび学修に及ぼうというのは、国際・公共政策大学院のうち、「国際・行政コース」であり、「公共法政プログラム」を履修します。

 「公共法政プログラム」とは、どんなプログラムなのか、具体像が得られにくいと思われますので、一橋大学のHPから該当の箇所をコピーするとこうなります。

 「公共法政プログラムは、学生諸氏の公法についての専門的かつ実践的理解を促進することを目指し、法政策の形成能力を備えた人材を政府・自治体などへと送り出すことを、そのMissionとしています。 より具体的には、人権、環境、情報、行政の各分野において優れた法政策分析と立法のための法政策を立案することができる即戦力的人材を世に送り出すことを目指します。 グローバル化の波に洗われている国家政府や地方自治の場において、時代の趨勢にあった公共性を身につけた、地球時代の法政策パイオニアを育成することを目指します。」

 崇高とも思えるようなプログラムの概要が、伝わってきますね。